2019年度後期クラス・サポーター(CS)研修を実施しました(10/2)

2019年度後期クラス・サポーター(CS)研修を実施しました(10/2)

10月2日(水)、E棟3階R1教室にて、2019年度後期クラス・サポーター(CS)研修を実施し、本年度の授業科目でCSとして活動する学生29名と、教職員5名が参加しました。これは、宮本知加子先生(FD推進機構特任教員、教育技術開発WGメンバー)がファシリテーターとなり、「①CSとしての役割を再確認し、今後の活動に活かすためのヒントを得る。②CS活動を通した自らの学びを振り返り、自己の成長を確認する機会とする。③CS経験者とCS初参加の学生の交流により、経験・知恵を共有しあう。」の3つを目的として実施したものです。例年2~3月に、新年度のCS候補学生を対象にCS合宿を実施していますが、昨年度より、活動年度中にCSが一堂に会して活動を振り返り、経験や考えを共有する取組として、10月初旬に後期CS研修を実施しており、今回が2回目の実施となりました。

宮本知加子先生

研修では、まず、本研修の3つの目的について説明が行われた他、本学のアクティブ・ラーニング(AL)の定義や、AL全学展開により「実践型人材」の育成を図ること、ALをより効果的・効率的にするためにCSが期待されていることについて確認が行われました。また、CS制度やCS研修・養成のための取組について説明があった後、ウォーミングアップへと移りました。

ウォーミングアップ(自己紹介)の様子

ウォーミングアップでは自己紹介が行われ、本研修やCS活動の抱負などについて、ひとことコメントが付されました。また、宮本先生と一緒に進行役を務める吉田結音さん(工学部知能機械工学科4年、2017年度より5期にわたりCSを担当)から、CS活動の振り返りに活用するチェックリストについて、説明がありました。このチェックリストは、CSとしてどのような人材を養成しようとしているのか明文化し、CS自身の成長の機会でもあることを意識すること、また、CS学生が自身の成長を確認するツールとして活用し、成長を実感できるようにすることを目的として作られましたが、本年3月に実施されたCS合宿にて、宮本先生と参加学生がともに、CSによるどのようなサポートが必要かを話し合い、必要となるCSの資質を項目に分けて整理し、明文化する作業を通じて完成したものです。

CSチェックリスト

続いて、参加学生はCS経験者グループ(2グループ:A・B)と本年度後期に初めてCSを担当するグループ(1グループ:C)に分かれ、A・Bグループは、CSチェックリストを使った振り返りの内容と、CS経験からどのような力が身に付いたのかについて、Cグループは、①授業の目的・CSの役割の確認、②難しいと感じたポイント、③CSとしてどのように成長していきたいかについて、グループ全員で振り返りや共有を行いました。

Aグループ

Bグループ

Cグループ

続いて、A・Bグループは、チェックリストを活用して明らかになった課題と、それを踏まえた後期の目標を中心に、CグループはCSとして今後成長したいところを中心に、グループワークでの振り返りや共有した内容について、全体発表が行われました。この中で、A・Bグループからは、受講生へのアドバイスやコメントなど上手くできなかった経験やそれに対する工夫や改善点、また、今回の振り返り作業の中で、受講生中心の視点からのサポートができていなかったという気付きがあったとの発表がありました。また、Cグループからは、自分たちの認識しているCSの役割と、どのような力を身に付けていきたいかについて共有をしたこと、また、教養・専門科目に共通して、楽しく学べる雰囲気作り・意識作りが大切であるとの共通認識を持ったとの発表がありました。

Aグループ

Bグループ

Cグループ

全体発表後、宮本先生より総括が行われ、グループワークでは具体的な振り返りや共有ができ、その中で、CSの役割が共有できていると感じられたこと、また、いかに受講生の学びに繋げていけるかという視点で発表ができていたとのお話がありました。また、CS活動においては、担当の先生とのコミュニケーションが大切であり、授業の目的や先生の授業に対する考え方を理解することで、先生とCSが一緒に授業を作っていけるとのアドバイスがありました。また今後に向けて、CSは学びの促進者であると同時に、CSにとっても学びの機会であることが再確認された他、何か困ったことがあれば、いつでも相談に来て欲しいこと、皆さんにはいつでも相談できるという安心感を持ってCS活動に取り組んで欲しいとのメッセージが伝えられ、研修終了時刻となりました。本年度のCSが一堂に会した本研修は、CS同士が縦・横の連携を強めるきっかけとなり、また、担当するAL型授業をより良くするためにCS自身ができることや、CS自身の成長などについて振り返り、考えを深める場とすることができました。

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