第18回FD Café「チームで取り組むカリキュラムマネジメント」を開催しました(12/10)

第18回FD Café「チームで取り組むカリキュラムマネジメント」を開催しました(12/10)

12月2日(月)、「チームで取り組むカリキュラムマネジメント」をテーマに第18回FD CaféをE棟R1教室にて開催いたしました。

今回のFD Caféでは、学びと成長しくみデザイン研究所代表で日本高等教育開発協会カリキュラムコーディネーター研修講師である桑木康宏氏をお迎えし実施いたしました。教職員等23名(教員13名、職員10名)が集まり、「カリキュラムマネジメントになぜ取り組むのか」「カリキュラムマネジメントの取り組み事例」の2点について、他大学の事例を交えながらご講演いただきました。

最初のテーマである「カリキュラムマネジメントになぜ取り組むのか」について、3つのポリシーを整理する必要性として、大学を取り巻く環境の変化(入学者の変容、社会が求める人材の育成要望、認証評価に求められる学習成果の可視化)により、ディプロマポリシー(以下、DP)に基づく人材育成には順次性のあるカリキュラム設計が必須であり、チームで戦略的にカリキュラムマネジメントを進める必要があるとの説明がありました。

次に「カリキュラムマネジメントの取り組み事例」について、カリキュラムマネジメントの全体像から説明があり、大学は自ら掲げた人材育成の構想に基づいたカリキュラム設計を行い、教育活動を実施し、次にその教育活動が想定している成果に結びついているかについて測定し(学習成果の可視化)、その分析結果をカリキュラムの改善プラン策定へ繋げるというサイクルが示されました。

その上で、学力の3要素(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)の育成にどのように取り組むのかについて、「カリキュラムマップ」と「カリキュラムチェックリスト」の2つの方法の説明がありました。まず、知識・技能については「カリキュラムマップ」を用い、DPを科目群や系統で区分、それを階層毎に具体化、さらに学年に合わせた科目配置を実施することで整理ができること、一方、思考力・判断力、主体性等のジェネリックスキルについては「カリキュラムチェックリスト」を用い、各科目の「教え方」を工夫することで育成を目指すことが述べられました。

最後に、カリキュラムマネジメントは最初からいきなり理想形を目指さず、まずは30点を取りに行く気持ちで踏み出すことが重要であるとの励ましがありました。

※当日の配布資料および具体的な事例についてはFIT Replayをご覧ください。(FIT Replay 学内専用)myFIT   > 授業支援> FIT Replay> FD cafe > 第18回

参加者を代表し藤岡教務部長より、大学を取り巻く環境として、多様な入学者については認識しており、その教育に対応すべく議論はしていたものの、社会で求められる人材育成について、大学教育における必要性を理解する良い機会となったとの感想と講師への謝辞が述べられました。

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