国際交流サポーターのタイ旅行記

国際交流支援室では、留学生をサポートする国際交流サポーターを随時募集しており、サポーターに登録していただいた皆様には、協定校から留学生を受け入れて短期研修を行ったり、交換留学生を受入れ折などに、様々な生活支援をお願いしたり、留学生との交流イベントを実施しています。今回は、様々な留学生と交流をしたことでタイに1人旅をすることになった国際交流サポーターの岩崎君の旅行記をご紹介します。このブログを読んでいる方で少しでも異文化交流や留学生支援に興味がある方は是非国際交流支援室にお問い合わせください。ほんの少しの勇気であなたの人生が大きく変わるかもしれませんよ。[国際交流支援室2011.02.02]

福岡工業大学工学研究科生命環境科学専攻2年 岩崎光洋                                              2011年タイ旅行記

 
みなさま、はじめまして私は岩崎光洋と申します。今回は私がタイに3週間一人旅に出かけたことについて記事を書かせていただきます。まずは軽く私の事について述べますと、私は国際交流支援室のプログラムを利用し、2回アメリカに行きました。二回目はリーダーを任せていただきました。また、国際学会で韓国にも行き、今回の旅は4回目の海外になります。

2008

1人旅はもちろん初めてです。1人で海外に旅行するので多少の不安はなかったかという質問をよく受けましたが、それは全くなかったです。行く前は何故かわかりませんがどうにかなるだろうと楽観視しておりました。もちろん海外経験が4回目ということと、日常会話程度の英語が話せるということもあったとは思いますが、それよりも大きな要因があったことを後に気付きました。それは一人の友達のおかげです。その友達というのは現在KMITLに留学している椋木英貴君(以下ムック)です。

今回はムックがタイの空港に迎えに来てくれることが分かっておりました。自分ではそれほど意識はしておりませんでしたが、「ムックと一緒なら安心だ」と内心思っていたと思います。自分がムックに絶大な信頼をしていたんだなぁと気付かされました。

もともとなぜ一人旅をしようと考えたかというと、”冒険”をしてみたかったということです。これまで3回海外に行ったことはありましたが友達や引率の先生方と共に行動していたので一人で何かを成し遂げたという実感がありませんでした。今年の4月から仕事を始めます。これから社会人になるのでこれまで以上に成長意欲を高め自己啓発に力を入れないといけないといけません。社会人になる前には高められるまで高めたいと持っていたため、学生の間に一人旅いわゆるバックパッカーをしてみたいと思っていました。よってあえて過酷な環境に身を置くことで自己啓発出来ると思い一人旅を決意しました。

なぜタイに行ったかというと最初は私が環境を勉強しているということもありヨーロッパを巡る旅をしようと思っておりましたが、金銭面の問題とタイに友達がいるので、会いたかったということもあり、タイに行き先を決めました。よって今回私のタイ旅行では半分が一人旅で半分が友達と共に観光に行くという内容でした。

Thailand

タイでは多くの友達と再会出来ました。以前タイから留学生が日本に来た時に出来た友達です。タイの友達はみんな親切で、僕を歓迎してくれていました。実際には日本では数回しか会ったことない人やまともな会話をしたことない人までも僕に付き合ってくれていたので、さすが「微笑みの国タイ」だなぁと思いました。タイの国民性からくるものでしょうか、タイの人はとても親切でした。

 
私は国際交流サポーターとして各国の留学生と触れ合う機会は多いですが、本気のもてなしというのはどこに行くかとかいうよりももっと根底にある”やさしさ”なのではないかと思っています。本当に心から自分のデメリットなどは後回しに考えられるやさしさというものは受けて側からすると” 感謝”以外なにものでもありません。日本に帰ってきた今でも彼らに対する感謝の気持ちは全く色褪せません。

Friends

人は自分を映す鏡だと思います。人に親切にされると不思議とその親切を返したいと思うようになりました。タイの友達と触れ合うことにより私は少し優しくなれたような気がします。具体的にどうなったかはうまく説明できませんが、人を楽しませるにはまず自分が楽しむこと。周りが楽しんでいると自然と自分も楽しくなる。当たり前のことかもしれませんが、日本では気づけないことだったのかもしれません。人間として大切なものをタイで学べたような気がします。また、日本を外からみることは大変すばらしいことだと思います。

多種多様の経験をすることが良い人間形成になることは周知の事実だと思います。狭い日本だけではなく広い世界をみる。先進国だけでなく、発展途上国を見る。日本では決してやらないようなことを経験してみる。これが今後の人生にきっと良い影響を与えるに違いないと思っております。私は今回の旅は自分への投資だと思っております。

続いて私が最も衝撃的な経験をしたお話をします。
私は首長族に会いました!!あの首長族です。あれは衝撃でした。幼いころにTVで見た民族に会えるとは思ってもいませんでした。さらに一緒に写真を撮っていると「プルルルル・・・」電話が鳴るではありませんか!!最近の首長族は携帯を持つようになったのか。。。ちょっと複雑な気持ちになりました。
昨年名古屋でCOP10が開かれたばかりで、みなさまの記憶にも新しいとは思いますが、生物多様性の重要視が叫ばれる昨今、人間界でも多様性が重要なのだと思いました。

Memory

「みんなちがってみんないい」小学校の教室に張ってあったこの言葉を改めて大切な言葉なのだと認識しました。世の中には多種多様な民族があっても良いと思います。例えば世界が同じ民族であると成長はないと思います。多様なアイデアがあり、その中で競い合うのがいい環境だと私は思っております。

日本人は出る杭になるのを嫌う性格があります。出る杭にならず常に平均点さえ取ってさえいれば誰にも咎められない。このような風潮は決して良くないと思います。デメリットしかないと思います。

成長を妨げる環境が一番の悪です。これから私はこのような環境にも屈せずに社会の荒波で戦っていきたいと思います。

最後にまとめますと、今回の旅は自分にはメリットしかなかったと思っております。時間とお金は自分への投資だと思えば何も痛くありません。先の見えない投資はとても怖いですがそこは勇気を持って投資しました。それが価値ある投資か意味のない投資にするかは自分次第です。

挑戦こそが成長であり、挑戦をしないことが失敗なのです。
タイに行ったことで私は成長できたと思います。日本を外から見ることでしか感じられないこともありますし、言葉も通じない場所で自分しか頼れるもののいない状況をどう打破するか、そのような体験をすることはまさになにものにも代えられない経験です。
もし時間が許すならまた行ってみたいです。

私の文章を一人でも多くの将来ある若者に読んでほしいと思います。若者の成長へのきっかけになれれば幸いです。

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