海外インターンシッププログラムレポート  2013

 2013年8月30日から9月26日、本学も参加しているJUNBAネットワークの加盟校である鹿児島大学主催のインターンシッププログラムに、今年も本学の学生が参加させていただくことができました。この国際プロフェッショナル養成プログラムを経験した平田 愛美さんのレポートをご紹介いたします。

 平田さんは現在アメリカ留学中のため、現地からの参加になりました。1か月間素晴らしい経験とたくさんの仲間に出会い、大きく成長されたようです。この経験をもって留学生活に戻り、さらに充実した日々を過ごしている平田さんの帰国が今から楽しみです。

【国際戦略室 2013.12.25】

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工学部
電子情報工学科4年
平田愛美

 はじめに、今回このプログラムに参加させていただけたことに、心から感謝いたします。

 さて、サンフランシスコ空港にて他の参加者の皆さんの到着を、期待と不安の入り混じった感情で待っていた事から始まるこのプログラムですが、1か月間で、新しい事をたくさん経験させていただきました。特に、シリコンバレーの雰囲気から学んだこと、スタンフォード大学でのインターンシップや日米未来フォーラムから学んだこと、最後に今回のプログラムで出会った仲間から学んだことについてレポートさせていただきたいと思います。

 まず、シリコンバレーについてですが、今回のプログラムではIntel、Tech museum、Neuro Skyなどの企業を訪問させていただいた他、シリコンバレーで実際に起業された方々、働いていらっしゃる方々にお話を伺う機会をいただきました。そこで印象に残っている事は、皆さんの目がすごく輝いているように見えたところです。どこか、やる気に満ちていて、今のお仕事や生活を存分に楽しんでいらっしゃる印象でした。スティーブジョブズに代表されるシリコンバレーの企業家たちは、イノベーションの風潮が強くあり、”みんな違ってみんないいのだ”という事を強く実感させられました。中でも、スタンフォード大学のビジネススクールに通っていらっしゃる坂田さんのお話が、とても印象的でした。“個性をだす為に、普通の人とは違った事をやろうとするのではなく、普通の事でも例えば自分の好きなことに特化している、その事に関してはだれにも負けないという何かが、自分の強みになる。”この言葉を聞いて、素直になるほどと思いました。また、自分にとってのその何かが何なのだろうかと考えました。このお話のおかげで、改めて自分と向き合う時間を作ることができました。私の答えは、将来の夢でもある航空関係の事、特に飛行機についてこれからもっと極めていくという事です。その為に今ある恵まれた環境で、まずは生きた英語をしっかり学ぶこと、空いた時間では情報収集に力を入れるなど、やるべきことがはっきり見えました。空港やスクールにも積極的に行ってみたいと思うようになりました。

平田さん写真3

 次に、インターンシップと日米未来フォーラムについてですが、今回私は、スタンフォード大学、Sleep and Circadian Neurobiology LAB.の西野先生の下、2週間のインターンシップをさせていただきました。あいにく、研究室の引っ越し期間とぶつかってしまい、実験などはあまり見せてもらうことが出来ませんでしたが、研究室の先生方直々の講義やスタンフォードでの講義に出席させていただくこともありました。自分の意見をしっかりと持っていて、プロフェッサーにも臆することなく、違いを指摘する光景を目の当たりにして、自分の自信のなさを恥じました。また、スタンフォード大学病院を見学させていただき、そこで実際のミーティングに参加させていただくことも出来ました。さらには、私が最も気になっていた、航空管制官の睡眠の質の問題についても、睡眠にはサイクルがあり、そのサイクルを上手く活用したシフト制度を取り入れることや、良質な睡眠をとるためにすべきこと、能力を最大限に引き出す為の睡眠について、今実際に行われている実験について、などの回答をいただくことが出来ました。また、日米未来フォーラムでは、サンノゼ州立大学の方々と東日本大震災から学ぶ、平和と国際協力というテーマでディスカッションをさせていただきました。2時間近くディスカッションをしていたのですが、大きなテーマに、途中でゴールを見失い迷走してしまう場面もありました。伝えたいことを、なかなか英語で伝えることが出来ず、とても悔しい気持ちになりました。どちらも、普段は絶対に体験できない事ばかりで、自分の力を知るという意味でも、とてもいい経験になりました。知識不足はもちろんの事、相手の意見を受け入れつつも、自分の意見も伝える力といったコミュニケーション能力など、まだまだ課題はたくさんありそうです。

 そして何より、この1ヶ月を共に過ごした仲間に本当に感謝しています。この1か月間をこんなにも有意義に過ごせたのも、みんなのおかげです。たった1か月間でしたが、慣れない経験を共に乗り越えてきたことで、深い絆を築くことが出来たように感じます。この研修のために、半年間英語を必死に勉強し、意欲的に現地の方々と会話する頑張り屋さんや、コミュニケーション能力に長け、それぞれに合わせた会話のできる人、今を全力で楽しみ、要領よく物事をこなしていく人など、個性豊かで、彼らから学ぶ事も非常に多くありました。バックグラウンドも、年齢も、ばらばらなみんなでしたが、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。この1ヶ月のみんなとの生活は、一生忘れることのない素敵な思い出です。彼らとは、住んでいるところは違えども、今でも連絡を取り合える、お互い切磋琢磨できる素敵な仲間になりました。次会えるときには、成長した姿を見せられるように頑張らなければと、強く思います。このような素敵な仲間に出会えたことに、本当に感謝します。

平田さん写真4

 1ヶ月を振り返り、こんなにも楽しく充実した時間はそうないなと、今改めて思います。それと同時に、多くの課題が浮き彫りになりました。自分の知識のなさを恥じました。今まで自分一人では何も出来ていなかったことを嫌でも感じざるを得ませんでした。一人の大人として認めてもらうには、私はあまりにも幼かった事を知りました。これからこの思いを胸に、一人前の大人に向かって、将来の夢に向かって、また努力し続けたいと思います。今回学んだすべての事を、これからの私に繋げていけた時、どんな私が待っているのだろうと考えると、楽しみでなりません。最後に、国際プロフェッショナル養成プログラムに関わるすべての皆さんに、本当に感謝しています。

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