H30年度STEPプログラム(シンガポール)報告書 第①弾

皆さん、こんにちは。
春休み期間も残り1ヶ月を切りましたが、いかがお過ごしでしょうか?
本日より、STEPシンガポールに参加をした学生の報告書を
数日にわたりご紹介していきます。どうぞご覧ください!
【国際戦略室 2019.3.8】
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工学部 生命環境化学科
河島 萌

 私は大学4年間で、グローバルな視野を持ち、英語を話せるようになるという目標を掲げています。その目標を少しでも達成できるように今回STEPに応募させて頂きました。

4か国ある中でシンガポールを希望している理由は、近年目覚ましく発展している国であるシンガポールを実際に訪れ、日本は世界の中でどのような立ち位置にいるのかを客観的に見てみたいからです。また、シンガポール国立大学に通う優秀な学生の方々と交流することで、語学力だけでなく、自分にはない考え方を身に付け、自分自身の視野を広げていきたいと思っています。3日目にはマレーシアに行き、ホームステイで独自の文化に触れることができるので、異文化を理解するよいきっかけになると考えています。私はこのプログラムに向けて、少しでも英語力を向上させるために本学で行われているTOEICの対策講座を受講しており、今まで苦手だった英語の克服も目指しています。大学生活の中で、できる限り多くの世界を見てみたいと思っているため、私はSTEPプログラムの参加を希望しました。

実際に研修に参加してみて、改めて日本という国が恵まれていることを実感しました。しかし、シンガポールやマレーシアにしか存在しない文化や、日本よりも優れている事柄も多くあったため、研修中に起こった出来事や体感したことを記していきたいと思います。

1日目、チャンギ国際空港に到着してまず初めに空港の大きさに驚きました。チャンギ国際空港は世界的なハブ空港でもあり、さまざまな国の人々が訪れていました。税関で飛び交う言語も英語だけでなく様々な国の言語があり、グローバルな国だと実感しました。この日の夜、グループ全員で中華料理を食べに行きました。日本で食べる中華料理とは違い、味付けが現地のもので、正直に言ってあまり口に合いませんでした。ですが、現地の料理文化を知ることができ、いい経験になりました。

2日目、バスでシンガポール国立大学に向かいました。この大学は日本の東京大学よりも 優秀と言われているだけあり、大学の環境や施設もとてもよく、お世話になった学生の方も英語をしゃべることができ、大学内の施設やシンガポール国内を案内して頂けました。この日は、シンガポールの観光名所であるマリーナ・ベイ・サウンズやマーライオン、植物園に行き、シンガポールの建築がとても近代的であり、必ずしも日本が最先端な訳ではなく、日本よりも優れている点が多くあると感じました。

3日目、バスで移動し再開発地区のジョホールバルを見学しました。シンガポールは今まさに発展している国であり、これからも発展し続けていくのだろうと見学して実感しました。そこから、陸路でシンガポールからマレーシアへ国境を越えました。マレーシアに入国した途端、大気汚染がひどいと感じました。再びバスに乗り、ホームステイ先であるシナラン村に向かいました。村の集会場では賑やかな太鼓の演奏で子供たちが出迎えてくれ、入村式を行いました。その後、各家庭に分かれて、私たちも学生3人でお世話になる家に行きました。お家ではどちらも英語が堪能ではないため、ジェスチャーや単語を駆使してコミュニケーションを取りました。この時に、国籍が違っても笑顔で前向きに会話をすれば、思いは通じるということが分かりました。私がマレーシアに行って驚いたことが2つあるので紹介します。1つ目が宗教の違いです。日本は宗教がそれほど厳しくないため、イスラム教の文化を目の当たりにして異文化を理解するきっかけになりました。食事を手で食べることに慣れてない私たちは最初、とても戸惑っていましたが、現地の文化を体感するために見よう見まねで手を使ってチキンライスを食べました。2つ目は衛生環境の悪さです。マレーシアのトイレは水洗でもなく、トイレットペーパーもありません。それに代わってトイレにシャワーが備え付けられており、それを使って洗うのですが、決して衛生的であるとは言えませんでした。また、ホームステイ先のお風呂も、お湯など一切出ず水圧もなかったため、とても苦労しました。この経験により、どれだけ日本が恵まれた国なのかということを思い知らされました。

4日目、朝食を済ませホームステイ先の家族との別れを惜しみながらも、シナラン村を後にしました。そこからシンガポールに再び向かいました。シンガポールに向かう際、大渋滞に巻き込まれたのですが、ガイドさんによるとこの光景は毎日あるそうです。なぜならマレーシアはシンガポールよりも賃金が低く、朝早くから出稼ぎに向かう車やバイクが多いからです。この光景を見て、それぞれの国が抱える労働問題や、格差を目で確かめることができました。シンガポールに入国後、ニューウォーターセンターに向かいました。この施設は水資源の乏しいシンガポールの水問題を解決するために作られた施設であり、私も高校の地理で習っていて、とても楽しみにしていたので施設の詳しい説明を伺うことができて勉強になりました。それから植物園に行き、熱帯で育つ植物を見て、日本では見ることができない種類のものを見ることができました。最後に大型のスーパーマーケットに行き、日本にはないお店を見ることができ、楽しい時間を過ごすことができました。

最終日に近づくにつれて、日本に帰りたいという思いが強くなってしまいましたが、辛い体験も通して、すべてがとてもいい人生経験になりました。STEPというプログラムに参加させて頂けて、多くのサポートの上でこの短期留学を実現でき、とても感謝しています。これからのグローバル社会の中でも対等に世界中の人と付き合えるような人間になりたいと思っています。今後も福岡工業大学の国際プログラムに積極的参加し、社会に貢献できるような人材になりたいと思います。

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