本学FD Café「アクティブラーニング事例視察報告~反転学習の取組から見えてきたもの~」を開催しました

本学FD Café「アクティブラーニング事例視察報告~反転学習の取組から見えてきたもの~」を開催しました

2月18日(水)、「アクティブラーニング(AL)事例視察報告~反転学習の取組から見えてきたもの~」をテーマに、第6回FD Caféを開催いたしました。

当日の参考資料はこちらをご参照ください(要myFIT認証)。

会場となった本部棟1階Cultivation Site(カルティベーションサイト)のアクティブ・ラーニング教室 R2には、教職員等56名(教員36、職員16、学生他4名)が集まり、活気ある雰囲気の中でアクティブラーニング(AL)事例視察の報告や反転授業における事前課題サンプルの紹介、フリーディスカッション等が行われました。
本学ではAL型授業推進プログラムが平成26年度文部科学省「大学教育再生加速プログラム」事業に選定され、今後5年間でALを全学的に展開し、「実践型人材」の育成を図っていきます。こうした取り組みの中で今回のFDCaféは、本学にてALを導入・展開するにあたり、反転授業とはなにか、学生をいきいきとさせる授業の設計方法、話し合い学習法(LTD)の効果、クラス・サポーター(CS)の活用事例等、授業の現場で役立つ情報を共有できる貴重な機会となりました。

まず前田教務部長から「AL型授業推進プログラム」の事業概要や、12月18日~19日に実施された山梨大学・創価大学の先進事例視察の報告があり、それに引き続いて、視察メンバーのシステムマネジメント学科の藤岡教授および社会環境学科の大石助教が、それぞれ視察報告と、自らが実践するAL型授業についての報告を行いました。

前田教務部長による説明の様子

藤岡教授の発表では、まず山梨大学のICTを活用した完全習得学習型反転授業の事例紹介が行われました。その中で、山梨大学が、工学部が「反転授業+AL(グループ演習)」を試行的に導入した背景や、成果として学習時間の伸びや平均点の上昇、下位層の底上げ・上位層の引き上げに効果が確認できたこと、具体的な反転授業の実施方法等について報告がありました。また、藤岡教授が担当する「プログラミング言語Ⅰ」(1年生・履修者数30名)での取り組みについて報告があり、自身が参加をしたLEADプログラムが「ティーチング法」を変えるきっかけとなったこと、「優れた授業実践のための7つの原則」、授業設計は「トライ&エラー&改善」の連続であること、などについて述べられました。

大石助教の発表では、まず創価大学の話し合い学習法(LTD)とラーニングコモンズの事例紹介が行われました。その中で、創価大学経営学部ではAL型授業の実施率が8割を超え、LTDを始めとしたALのカリキュラムでの位置づけが定められていることや、学生のピアサポートが活用されていることについて報告がありました。また創価大学のラーニングコモンズについても紹介があり、売店前に設置された飲食可能なエリア、飲食不可であるが音楽が流されていて会話が推奨されているエリアなど、様々なコンセプトのもとに、学生がそれぞれのスタイルで学ぶことのできるコモンズの整備状況について紹介がありました。また、大石助教が担当する「環境管理論」(3年生・履修者数160名)にてクラスサポーター(CS)を試行導入した事例として、就業力PJ室宮本特任教員の協力のもと実施した学生ディスカッションの様子について報告がありました。

これらの発表を受け、活発な質疑応答が行われました。
また、前田教務部長による反転授業のための事前課題資料のサンプル試作について報告があり、従来の授業で使用する講義資料を活用して作成したため、比較的簡単な作業であったとの説明がありました。

最後にフリーディスカッションが行われ、受動的な姿勢に慣れている学生カルチャーをどのように変えていくのか、反転授業におけるe-learningの有用性、教員のファシリテーションのあり方、ラーニングコモンズの機能を促進するものは何か等、多岐の項目にわたる意見交換が行われ、ALの取り組みに対する参加者の大きな意欲・関心が感じられる雰囲気の中での閉会となりました。

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