ACE Programの研修レポート2012

2012年8月16日から9月6日までアメリカカリフォルニアの協定校カリフォルニア州立大学イーストベイ校(以下 CSUEB)と協同で実施しました学長インターンシップ型日米協同教育プログラム(ACE program)に参加した清川 麻里さんのレポートをご紹介します。

このプログラムは、本学の学生10名、CSUEBの学生10名がアメリカで1週間、日本で1週間、合計2週間行動を共にし、双方の文化を体験しながら、様々な考えを学ぶ、グローバル人材育成プログラムとなっています。一貫して「グローバルリーダーとは」というテーマに沿ってたくさんの方の講義を聞き、その後のディスカッションも積極的に参加し意味深い2週間となりました。【国際交流支援室 2013.1.21】

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社会環境学部 社会環境学科 3年

清川 麻里

 私は、今回が初めての海外でしたが、参加前まではあまり海外に興味がありませんでした。しかし、今回のチャンスを頂いてこのプログラムに参加したことで、少しずつ心境が変化していきました。一番変化があった時は、やはり海外に行って日本とは違う環境で生活した時でした。目に入るすべての光景が初めて見る世界であり、慣れない英語で話さなければならなかったので、最初は楽しみよりも不安や戸惑いの方が大きかったです。しかし、少しずつ現地の学生と会話をしていくことで、英語にも慣れていきましたし、相手がどのような人なのか、普段はどのような生活を送っているのかなど、聞きたいことがたくさん思いつくようになりました。不安よりも、相手のことをもっと知りたい、仲良くなりたいという気持ちの方が大きくなったので、そこからは、現地の学生と触れ合うことがとても楽しいと思えるようになりました。

 また、現地ではいくつかのレクチャーがあったのですが、アメリカの学生が意見を言うまでの考える時間の速さや、堂々と自分の思ったことを皆の前で発言することは、日本ではあまり見られない授業風景だと思いました。私は日本では、発言するまでに多くのことを考えてしまい、間違うことが怖かったり人の意見と違うことを言いにくかったりして、なかなか思っていることを伝えられていませんでした。しかしアメリカでは、実際に議論するときには、自分の意見を言わなければ話し合いに参加できていないような気持ちになりました。また、自分の意見を人に伝えることや、他人の考えを聞くことはお互いの考えを深めるためには非常に重要なことであり、そのためには一人一人の意見が本当に重要なのだと思いました。

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 そして、今回交流をしたアメリカの学生達は、普段は学校の先生と同じように後輩に授業を教えている人達でした。その中の一人の学生が、自分の担当するクラスの子が全員成績で絶対に優を取るということを目標にして頑張ったということを話してくれました。私はその話しを聞いたときに、今まで自分の成績をいかに上げるがということしか考えたことがなく、他人の成績を上げるために頑張ることのできる彼らは、責任感もあり非常に努力家であると感じました。そして、自分の損得は関係なく人のために動いているからこそ、普段から人に優しく接することができるのだと思いました。

 今回10人の日本人学生と共に留学をしましたが、それぞれが自分のため、仲間のために成長しよう、変わろうとしている姿を見て、本当に何度も勇気をもらいました。1週間という短い期間ではありましたが、その中で自分が変わろうという意識を持って行動することで、人は大きく成長することができるのだということがわかりました。

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 今回、アメリカに留学したことで本当にたくさんの刺激があり、考え方も大きく変わりましたが、この現地で感じた気持ちを忘れずに、日本での日常生活でいかに自分のものにして活かしていくかということが重要だと思っています。

 また、現在は海外に非常に興味があり、必ずもう一度海外へ行きたいと思うようになりました。まさかこのような考え方になるとは自分自身でも全く思っていなかったので、今回の留学が私にとっては海外に関心を持つ非常に大きなきっかけとなりました。

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