留学レポート②☆慶星大学校のサマープログラム(韓国)

社会環境学部3年 
小山 綾香

大学入学以来、念願だった韓国への短期研修に参加することができ、とてもうれしく思います。私は韓国の日常生活や習慣、食生活などを通して、日本と韓国の文化の違いを実際に体験したくて参加しました。しかし実際は韓国を知ることだけでなく、人間的な成長を遂げることが出来ました。私は今回のプログラムを通して、他人に対しての寛容さとチャレンジ精神が養われたのではないかと思います。

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韓国での生活が始まって、まず感じたのは実は少しの苛立ちでした。トルコとカザフスタンの学生がいつも不服そうな顔をしていたからです。彼らには韓国の気候や食事がなかなか合わなかったようでした。最初は「どうしていつも不満を口にするんだろう?よくしてもらってるのに失礼だなぁ」と思っていました。彼らのパートナーの韓国人学生も困った様子を見せたり時には苛立った様子を見せたこともありました。実際にパートナー同士でぶつかったペアもあったようです。しかし、そのあとは引きずることなく仲良くしていました。

そんな学生たちを何度か目にして、日本の「察する文化」のことでした。日本では不満を言うことは失礼だと考えるので、口に出さなくてもなんとなくお互いに察して行動しますが、海外では言うのが当たり前なんだと思い当たりました。

生まれ育った環境が全く違う海外の人とは、時に理解出来ないくらいに常識が違います。しかし、日本でも自分と他人が違うのは同じです。自分と相手との違いを、良い部分もちょっと嫌だと感じる部分も含めて受け入れる心が大切なのだと改めて気付くことが出来ました。

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プログラムの中で、私は2つの特別な体験をすることが出来ました。1つ目は、韓国のテレビへの出演です。韓国以外の7カ国代表7名が南浦洞のレストランへ行き、食事の様子を取材されることになりました。色々と経緯があって、日本代表は私になってしまいました。代表になったものの英語がすごく下手な私は何をしなければいけないのかもよくわからず、本当に日本語ゼロの世界になってしまうことが不安で不安でずっと緊張していました。

集合時間になって集まった他の代表の5人に「今から何をするの?」と尋ねると、全員「ご飯が食べれるってことしかわからない」と答えたため、少し安心しました。そのあとは、車での移動中も食事と撮影の間も、なんとなくみんなが話していることが思ったよりも理解できたので、それが少しだけ自信につながりました。

また、留学生25人中6人しか出来なかった体験ということもあり、各国代表と特別な絆が出来ました。(台湾のVickyとマレーシアのKhaiSimの3人では食べた料理にちなんで「カルビッジムフレンズ」と呼んでいました。
この体験でチャレンジする勇気が出来た私は、翌日の韓国の伝統的な結婚式でなにか役をやりたいとPAに申し出ました。結婚式の体験では、留学生のうちの数名の女子と男子がハンボンという韓国の正装を着て新郎新婦とその両親、その他の役割をすることが出来ました。私は新婦の母親役をゲットすることが出来ました。「えいっ!とやってみたら案外なんとかなる!」と身を持って感じました。
こうして私は2つ目の特別な体験をすることが出来ました。女性のハンボンであるチマチョゴリを着て、母親として結婚式に参加しました。ハンボンはものすごく暑かったのですが、日本の着物よりも着るのが簡単で、綺麗で可愛かったです。韓国人も本物のハンボンを着る機会はほとんどないそうなので、本当に特別な体験でした。

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素晴らしい体験を提供していただいた慶星大学と、私を送りだしていただいた福岡工業大学国際支援室には本当に感謝しています。ありがとうございました。来年もこのプログラムが続けば良いなと思います。学内の募集や、私のレポートで興味を持った学生がいれば、えいっ!と一歩踏み出してほしいです。

私も自分の英語力は本当に心配でしたが、スタッフの方々も学生もとても親切で丁寧にコミュニケーションを取ってくれるので大丈夫です。行けば絶対になんとかなります!

このような体験を通して、人間的に少しは成長できたのではないかと思います。どんな場所でどんな仕事や生活をしていても、今回培われた寛容さとチャレンジ精神を大いに活かして頑張ります。

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