2019年夏STEPプログラム【フィリピン】レポート第1弾

皆さん、こんにちは。

本日より、学部・短大1年生推奨プログラム【STEP】に参加した学生のレポートを数日にわたりご紹介していきます。

このプログラムは現地学生との交流を通じて、価値観の違いや重なりを経験し、異文化理解と多文化共生について学ぶプログラムです。参加学生は事前研修および英語レッスンを経て、この夏は【フィリピン・シンガポール・中国】に計43名を派遣しました。

今回は第1弾として、STEPフィリピンへ参加した3名のレポートをご紹介します。

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工学部 生命環境学科
鶴 裕功

 私がSTEPプログラムフィリピンコースを志望した理由は、研修内容のカオハガン島での学びに興味があったこと、また1年前期に履修した異文化理解の授業を通して海外の歴史や食文化に興味を持ち、その文化に触れてみたいと考えたからです。現在私は、下宿をしているのですが、そこには日本語を学ぶために来日しているたくさんの外国人がいます。韓国や中国などのアジア系の人やドイツやフランスなどのヨーロッパ系の人など、様々な人種の人たちがいます。しかし、みんな人種を問わず、いつも英語や日本語で楽しそうに会話をしています。そのようなとてもフレンドリーな環境で生活してみたいと思ったことも理由の一つです。
 研修を通じて学んだことは、三つあります。一つ目は、仲間と協力することの大切さです。研修初日の飛行機に搭乗する前に一人が行方不明になったときに、メンバーのみんなで連絡を取り合って合流することができたからです。一人がいなくなったとき、いち早く気づいた人、電話をかけた人など、それぞれ役割分担をすることができたのでトラブルを回避することができたと思います。
 二つ目は、コミュニケーションを取ることの大切さです。言葉の通じない外国の人に自分の思っていることを伝えるためには、ボディーランゲージなどを交えることが大切だと感じました。研修中、正しい英語を話すことはできなかったと感じましたが、自分の話を最後まで聞いてくれ、話の内容を理解しようとしてくれたことはとてもうれしかったです。また、サンホセ大学に行って学生と交流した時、それぞれの国のゲームを紹介し、実際に行ったらとても盛り上がって、自然にみんなが笑っていて初対面だとは思えなかったことがとても印象的でした。
 三つ目は、その国特有の気候や文化に対応して暮らすために、工夫することの大切さです。このことは特にカオハガン島に行ってから感じました。カオハガン島は、島で利用できる水はすべて雨水に頼っているため、トイレの水やシャワーの水など使いすぎないようにすること、また、カオハガン島の子供たちと交流したときはバレーボールをしました。日本のように遊具があるわけでもなく、WI-FIがつながっているわけでもないため、自分たちで遊び方を考えて、そこにあるものを最大限利用していることはとても感心し、見習わなければならないと感じました。
 また、カオハガン島に移住した日本人女性に話を聞いた際、カオハガン島の人々はモノに対する執着心が全くないと仰っていました。それは、カオハガン島は昔から漁業が主流で、海は誰のものでもないため、自然と譲り合ってきたことが関係している。逆に、日本などの稲作文明の国は、田畑など自分たちの土地を分けてきたため、モノに対する執着心が強いという話はとても興味深く印象に残りました。
 私は、将来大学院に進学したいと考えています。大学院に進学するためには英語の知識や能力が必要不可欠です。しかし、私は英語に苦手意識を持っており、これまであまり英語に興味を持てませんでした。しかし、研修を通して、英語をすらすらと話している海外の人がとてもかっこいいと感じるようになりました。これからは、積極的にTOEICなどの試験を受け自分の英語力を磨いていきたいと思います。また、大学を紹介する為に初めて英語でパワーポイントを作成したことも良い経験になりました。大学の実験では、限られた時間の中で正しい実験結果を得ることが大切です。そのためには班のメンバーで役割分担を行い自分の仕事に責任を持って行動することが求められます。研修を通して得た経験をこれからの実験や研究に生かしていきたいと思います。

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情報工学部 情報システム工学科
山川 晃広

 今回、私がSTEPのフィリピンコースを志望した理由は、自分の目で日本では見ることができないもの、フィリピンでしか見ることができないものを見て、自分自身の成長へと繋げたいという気持ちと、今後来るであろう国際化へ向けて自分が踏み出す最初の一歩にしたいと思い志望しました。
 実際、フィリピンに約1週間私たち学生だけで行ってみて、率直な感想を言うと日本とは全く違いました。人、街、車の量など様々なものが日本と違いました。当たり前のものが当たり前でなかったり、その逆だったりと、その場に行ってみないと分からないことがたくさんありました。
 サンホセ大学への大学訪問では学生の意識の高さの違いを感じました。サンホセ大学の学生たちは一人ひとりがしっかりとした目標を持っていて、私たちよりも高い意識がありました。そして、何よりも大学生活が楽しそうに見えました。廊下を通ると学生の顔が楽しそうだったり、大学内で面白いイベントが行われていたりと通いたいと思える大学だと感じました。
 カオハガン島での1泊2日の体験は絶対に日本では体験することができない貴重な体験でした。海でのシュノーケリング、食事、磯歩き、島民との交流など、カオハガン島での一つひとつが私の住んでいるところでは体験できるものではなく新鮮なものでとても楽しかったです。そして、カオハガン島は日本とは違う安全が感じられ、住みやすく、また行きたいと思えるとてもいい島でした。
 また、夜のセブ市内はとても活気がありました。ホテル近くのモールは夜でも人が多く、学生から大人まで様々な人がいました。しかし、その反面悲しい面もありました。まだ小学生くらいの子が私たちに近づいてきて、手を出して日本語で「ちょうだい」と言ってきたときは胸が痛くなりました。他にも、スラム街やゴミ集積場を通った時、車窓から見ていてあまりいい気分になれませんでした。
 しかし、良い面悪い面の両方を見ることができたことで、セブ市内がどんな場所なのか少しは知ることができたと思います。
 これらを通じて学んだことは、フィリピンは貧富の差があると思います。しかしその分学校に通う子供は努力をして頑張っていると思います。そう思うと、学校に行けて当たり前の生活を生きてきた私たちはもっと努力をする必要があると思いました。また、カオハガン島の島民のやさしさ、サンホセ大学の学生の積極性、意識の高さ、そしてフィリピンのセブ市について学ぶことができました。
 今回、STEPのフィリピンコースに参加したこと自体にとても意義があり、現地の人たちと交流したことによって自分自身の見聞を広げられたと思います。今回体験したことは、人生の中で一つの貴重な経験です。そして、その経験をこれからの学校生活、人生での自分の一つひとつの行動に活かして、自分のものにしていき人のためになるように努力していきます。そして、成長してもう一度フィリピンに行きたいです。

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社会環境学部 社会環境学科
藤川夕真

 私がこのSTEPに参加しようと思った理由は、今まで外国へ行った経験がなく一度日本を出てみたいという思いがあったからです。他にも、私は英語に元々興味があり、将来国際的に活躍できる人材になりたいと思っていました。このような理由から、英語圏に行き24時間英語に囲まれる生活を送ってみたいと思い、STEPに参加しようと決断しました。
 STEP初日、ワクワクとドキドキで出発しました。デング熱が流行っていると聞いていたので、蚊にだけは気をつけようと思っていました。2日目はサンペドロ要塞に行って、マゼランによりフィリピンへキリスト教が広められたことなど、フィリピンの歴史ついて学びました。他にもサントニーニョ協会やマゼランクロスで十字架を見て回りました。そして、ホテルへの帰りに、ゴミ集積所やスラム街を車窓から眺めました。そこにはたくさんの子供たちがいて、ゴミを漁っていたり親の手伝いをしていたりと、日本では見ることのない風景がありました。フィリピンではまだまだ貧困に苦しめられている人々がたくさんいるということを改めて感じることができました。3日目はフィリピンの大学の生徒と交流しました。最初は緊張しましたが、フィリピンの方々はとてもフレンドリーで、英語があまり話せない私たちにも積極的に簡単な英語で会話をしてくれとても嬉しかったです。お互いが考えてきたゲームを通じて、さらに仲を深めることができたのでよかっです。大学内は学生も多く、フィリピンの伝統衣装を着て踊ったり、歌ったりしていてとても楽しそうでした。


  4日目と5日目はカオハガン島に行きました。電気がないと聞いて、日本では電気のない生活は考えられないことなので、どのような生活をしているのかとても興味がありました。カオハガン島では日本よりも一人一人の絆がとても深いなと思いました。電気がなくてもバレーやバスケなどをして楽しんだり、海で泳いだりと電気がなくともこんなに楽しく過ごせるんだと気づけました。そして、何よりも海がとても透き通っていて綺麗でした。6日目はセブ島に戻り、各自でショッピングしたりして楽しみました。そして、フィリピン料理だけでなく様々な国の食事を楽しむことも出来てよかったです。
 この1週間のフィリピンで異文化を体験し、日本の常識がフィリピンでは常識でなかったり、違いに戸惑うこともあったけど、それらを理解し受け入れ順応していくことの重要性を学べ、またリスニング力も向上したと思います。この経験を通じて将来異文化の人と接するこどがあったら積極的に交流していきたいなと思います。

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