2019年夏STEPプログラム【フィリピン】レポート第3弾

皆さん、こんにちは。

今回も前回に引き続き、学部・短大1年生推奨プログラム【STEP】フィリピンコースに参加した3名の学生のレポートをご紹介します。
3回にわたってご紹介したフィリピンコース参加の学生レポートも今回が最後の掲載になります。

次回より、【STEPシンガポール】へ参加した学生のレポートをご紹介します。どうぞお楽しみに。

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情報工学部 情報システム工学科
前川 恭輝

 今回STEP(フィリピン)プログラムに参加し、とても良い経験をすることが出来ました。
 私は、通っていた保育園の教育方針もあり、3才の頃より英語を学び、その後も英語教室に通い、中学生からは学校での英語学習と、今まで継続して英語に触れてきました。しかし、保育園の頃より英語に触れてきた割にはなかなか英語を話すことが出来ず、中学生の頃ニュージーランド出身のネイティブティーチャーに『どうしたら英語を話せるようになりますか?』と質問をしたところ『ペラペラに話せるようになるには、英語圏の国に留学、それも1年以上行くのが良いよ。これはあくまでも先生の考えだけど、日本で文法とかを必死に勉強すれば話せるようになるかもしれないけど、留学するより質は落ちるし時間もかかる。先生としてはあまりお勧めしないよ』と答えてくれました。私はその言葉を聞き、いつか海外留学をしたいと長年思っていました。そうしたところ、入学後、福岡工業大学には『海外留学プログラム』というのがある事を知り、短期間ではありますが是非参加したいと思いました。そこで、どのコースに参加するか研修内容を確認したところ、フィリピンのプログラムには『ボランティア活動』がある事を知り、中学生までボーイスカウト活動をしていた事もあって、フィリピンコースへの参加を決意しました。
 私は、今回のSTEP(フィリピン)において、いくつかの事を学びました。
 1つ目は、言葉の壁はとても高く、言葉が通じないだけで相手とのコミュニケーションが上手く成立しない、あるいは成立しにくいという事を実際に肌で感じました。サン・ホセ大学にて、学生と交流をした際、サン・ホセ大学の学生は英語を流暢に話したり聞き取れていたのですが、私は思った以上に話したり聞いたりする事が出来ませんでした。フィリピンに行く前は、『自分は英検2級を取得しているので、ある程度は出来るだろう』と思っていたのですが、実際行って現地の大学生と接してみると、英語を聞き取る事も難しく、また私がやっと理解して返答しようとしても、今度は思った言葉が上手く英語に変換できなくてとても苦労しました。それに加え、フィリピンのセブ島ではタガログ語という言葉が使われており、サン・ホセ大学の学生達は私たちが分かりやすいようにと、ゆっくり、簡単な単語を使って話をしてくれましたが、一般のお店等では現地のタガログ語という正直全く理解できない言葉で、その上、早口で話しかけられたので本当に意味が分かりませんでした。以上の事より、改めて言葉が通じるという事は素晴らしく、コミュニケーションをとる上でとても重要な因子である事を学びました。
 2つ目は、日本が安心安全で、そして綺麗でいかに恵まれているかという事です。フィリピンのセブ島滞在2日目にセブ島観光をしましたが、日本とは色々と違うところがありました。日本と比べると、治安の悪さや道路等の整備など挙げられますが、特に違うと感じたところは、スラム街や物乞いの人々の存在です。日本にはない光景でした。セブ島内はマイクロバスでの移動でしたが、バスから降りる際、行く先々で小さい子供や母親らしき人たちが近づいて来て物乞いをしました。日本では、憲法で必要最低限度の生活を営む権利が定められていますので、基本このような事はありませんが、国によって大きく違ってくる事を肌で感じました。
 最後に、今回のSTEP(フィリピン)プログラムに参加をして一番思った事は、英語の勉強に励みたいということです。さらに、国によって文化などが異なるということも知ることができましたが、もっといろんな国に行ってみて知識を深め、色々な考え方ができるような人間になりたいと思いました。
 初めての海外留学でとても緊張しましたが、仲間との事前研究もとても楽しく充実した7日間でした。また次回のSTEPプログラムに参加したいと本当に思いました。

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社会環境学部 社会環境学科
藤野 朱里

1)フィリピンの志願理由
 私は、日本とは異なる生活、習慣、食事、環境などから異文化を感じながら、英語を日常的に使用する国で生きた英語を学びたいと思い、このプログラムに参加しました。フィリピンは世界で3番目に英語を話す人口の多い国であり、さらに日本から最も近い英語圏であり、人口は増加傾向にあり、経済も著しく成長している国でもあるので、他の国と比べ、フィリピンで英語を学ぶことは、学習面だけでなく社会的な面においても大変価値あるものだと思い、フィリピンへのプログラムに参加しました。

2)研修を通じて学んだこと
8/28
 飛行機でフィリピンに行きました。現地に着くととても陽気なガイドのマリンが待っていて、そのままホテルに直行しましたが、部屋も広く、プールやマッサージもあり、すぐ近くには大きなショッピングモールもあり、とても良いホテルでした。明日からの活動がとても楽しみです。
8/29
  マリンのガイドのもとサンペドロ要塞やマゼランクロス、サントニーニョ協会、スラム街へ行きました。サンペドロ要塞ではフィリピン人の観光客と仲良くなったり、スラム街はよくニュースで見る光景そのもので、学科の授業で習った貧困問題の深刻さを実際に感じました。


8/30
 サンホセ大学の学生との交流をしました。言語が違うので、聞き取れるのか、会話が成立しなかったらどうしようと不安は多々ありましたが、交流したサンホセ大学の学生と年齢が近いこともあり、お互いの趣味の話や化粧品の話で盛り上がり、言語の壁というものはわたしたちが身構え過ぎているだけで、そこまで大きな壁ではないのだと学びました。

8/31
 カオハガン島へ行きました。カオハガン島は電気や水道はなく、雨水を貯めて生活していますが、濁りのない綺麗な海に囲まれており自然豊かで大変美しい島です。電気が使えない生活は想像がつかなかったけれど、スマートフォンの存在を忘れる程、海水浴やシュノーケルなど島の生活を楽しんでいました。
9/1
 カオハガン島の高校生たちとバスケットボールやバレーを通じて交流しました。島の高校生の運動神経は素晴らしく、バレーのスパイクは誰も止められず、生まれて初めてバスケのダンクシュートを実際に目にしました。島の住民はみんな優しく、すぐに打ち解け、島での生活はとても楽しかったです。
9/2
 今日は自由行動だったので、ジェルネイルサロンとカフェに行き、空港へ行く前にレストランに行きました。レストランではショーに参加させてもらい、フィリピンの民謡であるバンブーダンスを体験しました。2本の竹の動きに合わせてステップを踏むのは難しいですが、楽しかったです。

3)研修で得た経験を将来どのように活かすか
 フィリピンには日本とは異なる生活や食事、習慣があり、フィリピンでの約1週間の生活の中でそれらを実際に感じることができました。また、サンホセ大学やカオハガン島での生活において、フィリピンに住む人々と交流することができました。これらの経験はここで思い出として留めるのではなく、これからは海外に積極的に目を向け、在学中は今回のSTEPプログラムのような良い機会があればまた参加したいと思います。

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社会環境学部 社会環境学科
矢野 颯汰郎

1.フィリピンの志望理由
 私は将来、英語を話せるようになりたいと思っている。
 私は高校2年生の夏休に初めて海外研修に参加し、ベトナムに行った。初めての海外で、それまで海外の事を全く知らなかった私には何もかもが衝撃だったのを覚えている。現地の学生と触れ合った時、友達は流暢な英語で会話をしていた。しかし私は英語が話せずに、とても悔しい思いをした。その時、私は英語が話せるようになりたいという気持ちが強くなった。
 それから福岡工業大学に入学し、このSTEPを見つけた。研修目的に挙げられている「現地の人々とのコミュニケーションツールとしての英語の必要性を理解できる。」という文言を見て、私はこのSTEPに絶対に参加したいと思った。滞在中は得られた体験や知識をどんどん吸収し、それらを将来どのように生かせるのかを考えながら過ごし、将来の糧にしたい。

2.研修を通じて学んだこと
 この研修では本当に多くのことを学ぶことができた。フィリピンの気候、人々の雰囲気、大学の様子、職場の環境などあらゆる面で発見があった。日本と似ているところもあれば、まったく違うところものあり、国が変わればここまで違うのだということを毎分毎秒感じていた。初めこそ不安があり、日本と比較してしまっていたが、次第に不安は好奇心へと変わり、いつしか「これがフィリピンなのだ」とありのままに受け入れるようになった。このことで特に食事、生活について、先入観にとらわれずにフィリピンを見ることができてとてもよかった。今後は研修で得た経験を生かして、将来に向けて頑張っていきたい。
 この研修で良かった点は、フィリピンについて理解が深まったことだけではなく、多くの人々と関われたことだと思う。海外研修に参加した19人のメンバーと知り合うことができ、仲を深められたことはもちろんのこと、旅行するだけでは絶対に知り合うことのできない現地の大学生と交流できたことは、私にとって一生ものの宝になった。実際、今もSNSを利用して研修の仲間、現地の大学生とメッセージのやり取りをして交流している。このつながりはこれからも大事にしていき、ぜひまた会って話がしたい。
 最後に、このような素晴らしい経験を支えてくださった関係者の方に心からお礼を言いたいと思う。海外研修を企画・運営してくださった福岡工業大学の先生方、ツアーを支えてくださったガイドの方、海外研修に行かせてくれた家族、本当にありがとうございました。

3.研修で得た経験を将来どのように活かすか
 私は研修を得て将来、大学生向けの海外研修を企画する側になりたいと思った。なぜなら、自分だけではなく他の多くの人にもこのような経験をしてほしいからである。大学生の夏休みは自分のやりたいことに挑戦できる期間である。少しでも海外に興味がある人は、勇気を振り絞って海外に行ってほしい。最初は日本との文化の違いに戸惑うこともあるかもしれないが、最後には新しい環境で多くのことを学べて、必ず行って良かったと思えるだろう。これからも多くの海外に行き、たくさんの価値観を学びながらより良い人生にしていきたい。

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