講義関係

ここに書いてある情報は完全なものではありません。
大切な情報は必ず配布物や掲示にて連絡するので, 受講生の方は注意すること。
アドレスが「hijyoukin」となっていますが、非常勤以外の講義も載せています(最近は常勤です)。
科目名と分野の対応はこちらを参照してください。

☆2023年度後期☆

●高校生向けの模擬講義を行いました。
12月11日(月)11:30 ~ 12:20 題目「破局と回復~微分で分析する環境問題~」
内容:環境は、多少かく乱されても、元に戻る回復力が備わっています。
例えば、多少生物を捕っても生態系は元に戻ります。
つまり、自然の状態というのはある種の安定性を持っています。
しかし、変化自体は連続的でも、ある閾値を超えた途端に大量絶滅などの急激な変化が起きます。
そして一度生態系が大きく乱れてしまったら、多少頑張っても元には戻りません。
このような、摂動に対する安定性や、現象の不連続な変化を数学的に表現する道具として「力学系」というものがあります
この模擬講義では、数学II程度の微分の知識のみを仮定し、
力学系が上記の自然現象のモデルとなることを、具体例を通して解説します。


●福岡工業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。
応用数学(再履修クラス)以外の全ての座学は録画をして、myFITで配信しています。

火曜5限 応用数学(再履修クラス)
内容:この講義では、数学を物質・生命・環境などへと応用する上で欠かせない確率・統計と常微分方程式を学びます。
確率・統計は実験データやアンケート結果などを数学的に処理し、そこから導かれる事実を正しく読み取るために欠かせない学問です。
また、常微分方程式は考察対象の時間・空間による変化を調べるための強力な道具となります。
「確率・統計を用いてデータから正しい結論を導く方法を身につけること」及び「常微分方程式を用いて自然現象や社会現象を解析する力を養うこと」を目的とします。

水曜3限 生命環境化学ゼミナールII
卒業研究の前段階となるゼミです。
詳しくは卒業研究を参照してください。

木曜2限 解析II
内容:この講義では、前期の解析Iに引き続き、理工系の基礎となる微分積分学について学びます
確率統計などで活躍する広義積分、現象の記述やバイオインフォマティクスにも欠かせない偏微分、
熱力学に必須の全微分、密度や面積などの計算にも用いる重積分などを勉強します。
解析Iとは違い、これらの概念は全て高校数学には登場しない概念です。
本格的に大学数学が始まるので、しっかりと勉強しましょう。


☆2023年度前期☆

●福岡工業大学で下記の講義を担当しています。
※詳しい講義内容はシラバスを参照してください。
情報数理I以外の全ての授業は録画をして、Streamにアップロードしています。

火曜1限 基礎数学
内容:この講義では、専門基礎科目・専門教育科目で必要となる数学のうち、基礎的な内容を学習します。
「基礎的」という意味は、簡単という意味ではなく、「土台」という意味です。
この授業で行う数学を土台として多くの専門基礎科目・専門教育科目が展開されるので、この講義で習う数学を理解することは必須となります。
また、各テーマごとに、物理学・化学・生物学などへの応用についても触れます。
高校数学と重複するキーワードも多いですが、決して高校数学の内容をそのまま講義する授業ではありません。
この授業を通して、今後の専門基礎科目・専門教育科目を修得するためにも数学が必要であると実感できると思います。
また、解析Iの授業は微分積分学が主テーマなので、それ以前の内容は簡単な確認程度で済ませてしまいます。
数学が苦手で不安を感じている人、微分積分以前の内容(三角関数、指数・対数、極限)に不安を感じている人、
高校で数学IIIまで受講していない人などは、この講義を受講することを強く推奨します。

火曜2限 解析I
内容:この講義では、工学系・理学系科目を理解する上で欠かせない、一変数の微分学と積分学を学習します。
工学や理学では、注目している現象がどのように変化するかを考察することがよくあります。
現象の変化を数学的に記述するための代表的な手法として、現象を関数で表してその微分を考えるという手法が挙げられます。
また、微分で表されたものから元の性質を調べたり、瞬間瞬間で定まる量を連続的に足し合わせる時などは、積分を使います。
従って、この講義で解説する内容は、工学や理学を修得する上で欠かせないものとなります。
高校数学と重複するキーワードも多いですが、扱う関数も増えますし、全て大学数学の立場から解説しますので、
高校の復習というわけではありません。

水曜3限 生命環境化学概論(15回のうち1回を担当)
内容:生命環境化学科の教員全員が担当するオムニバス形式の講義です。
福永の回では「力学系、平衡点の分岐理論、履歴現象、カタストロフ現象」をキーワードとして、
環境や生態系の安定性、環境の変化による生物の個体数の急激な減少や大発生を数理的に記述するモデルについて紹介します。
数学を自然現象へ応用しますが、単なる公式や計算などのために数学を用いるのではなく、
数式や数学的対象の性質を用いて自然現象を説明していることに注目し、
数学的な性質・構造が自然現象の中に本質的に組み込まれていることを感じ取ってもらえればと思います。

水曜3限 生命環境化学ゼミナールI(15回のうち1回を担当)
内容:生命環境化学ゼミナールII及び卒業研究の紹介です。
皆さんが後期以降所属する研究室を決めるための重要な講義になりますので、
しっかりと視聴し、各研究室で行われている研究の内容と自分の興味についてしっかりと考えて
後悔の無い研究室選びをしてください。

金曜3限 線形代数
内容:この講義では2次、3次のベクトルや行列について学習します。
前半ではベクトルの演算、内積やノルム、外積についての計算や幾何学的な意味を解説し、
中盤では行列の計算やベクトルへの作用と幾何学的な意味を解説します。
後半では行列を用いた連立方程式の解法や、固有値・固有ベクトルなどを解説します。
恐らく、1年前期の数学の中では、線形代数が最も高校数学との重複が少ない科目だと思います。
しっかりと勉強しましょう。

金曜6限 情報数理I(大学院共通科目)
内容:本科目では統計について理論、及び統計ソフトを用いたデータ処理について学びます。授業では主にPythonを用います。
ソフトの操作と統計における基本的な事柄について学んだ後、区間推定、t検定、カイ二乗検定、統計モデルについて学びます。
また、時間があれば、補足としてロバスト統計や欠損データの補間、サンプルサイズの設計についても触れます。
大学院共通科目ですので、数学・計算機共に様々な背景を持つ学生が受講すると思いますので、
本科目ではPythonと統計学の予備知識は仮定しません(必要な定義は全て配布資料に書きます)。
但し、全くの初学者の場合、数式の意味を理解し腑に落ちるにはそれなりの努力が必要になると思います。
この講義は教科書は指定せず、基本的に配布資料に沿って授業を進めます。
資料は毎週金曜日0:00にmyFITに公開されるので、事前にダウンロードしてください。
なお、この授業は統計学やプログラミングのいずれかを深く学ぶことは目的としておらず、
どの専攻にも役に立つと思われる知識を広く学ぶことを目的としております。
人によっては一部簡単過ぎる部分もあるかもしれませんが、ご容赦頂ければと思います。


昨年度以前の講義情報

2022年度 2021年度
2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

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Updated 2023/05/13