

(2) 主張の構造
議論教育による主張の生成過程の変化の
調査テーマ:「あなたは喫煙を支持しますか」
○テーマ提示後3分間の準備○最長3分間で意見発表 → 録音・書き起こし
○調査時期:前期開始時(4月)、前期終了時(7月)、後期終了時(2月)
学習者の議論に対する認識は個人差が大きく、一般的には学習者の議論に対する苦手意識を克服することは容易ではありません。したがって、対話に対する認識を肯定的に変化させることが重要な課題となります。
発話数の変化
発話数は、ポストテストではプレテストの4倍以上に増えていることが分かる。プレテストでは、最長3分の発表という矜持にもかかわらず、10秒足らずで発表を終えています。主張を一文で終えるなど、理由について説明しようとしない傾向は約100名の受講生のほとんどに当てはまりました。ポストテストでは、立場を支持する理由を詳しく説明し、結論で締めくくるなど主張が構造化されました。授業では主張の形の定着を図った結果、「考えるのが速くなった」「自分の意見がすぐにうかぶようになった」という意見が出されており、基本的な運用能力がはぐくまれていることが確認できるようになっています。
主張の質的変化
