伝達特性

振動の伝達係数に関しては,2つの定義の仕方があります. 一自由度系の振動に対しては,2つの方法のどちらで定義しても,同じ結果になります.

支持端加振定常振動 に関する振動伝達係数は,質量の振動振幅(X)を加振振幅Xoで割ることにより,次のように 求められます.

他の定義の仕方ですが,正弦波状に振動する外力が質量にインプットされ,これによって支持端に力が伝達するとします. 支持端に伝達される力振幅 (FT) と,質量を加振する力振幅Fの比もまた,振動伝達係数と呼ばれます. この力の比から求めた振動伝達係数は,先に振動振幅から求めたそれと, 全く同じになります.

これらの結果を, グラフにしますと 以下のようになります.支持端を加振したときの結果を使って力の伝達係数を求めています

グラフを作るときに:減衰定数を変えると振動がどのように変わるか確かめてください.

正弦波状固定端加振

 

正弦波状力加振

注意: