ユーザに合わせたカタログ設計

近年では,紙のカタログに変わって電子カタログを目にすることが多くなりました. 一般的な電子カタログは紙のカタログを電子ファイル化したものに過ぎませんが,設計次第ではいろいろなことができそうです. 例えば,電子カタログを見ているときのユーザの視線情報を取得して,好みの商品を分析し,ページをめくる度にその人好みの商品を提示できるようになると,ユーザ毎にオリジナルのカタログを提供できます. このシステムの概要を下図に示します.


電子カタログシステムへの対話型進化計算の応用

私たちはこのようなシステムのプロトタイプとして,ランニングシューズを題材にした対話型進化計算システムを構築しています. 下図のように,デザインを提示するインタフェースはカタログをイメージし,様々なデザイン配置のインタフェースを用意しています.


システムのインタフェース

このシステムでは,デザイン評価にユーザの視線情報を使用します.カタログという性格からも,特に一人のユーザを対象としています.

また,人の嗜好分析で紹介しているように,ユーザには多岐に亘る嗜好があります. この点も電子カタログシステムでは考慮すべき項目であり,進化計算手法にも工夫が必要です.
詳しくはこちら → 嗜好の多峰的探索

代表的な研究業績
【国際会議】Hiroshi Takenouchi, Masataka Tokumaru, "Running Shoe Design System with Artificial Bee Colony Method using Gaze Information", 9th International Conference on Kansei Engineering and Emotion Research 2022 (KEER2022), SES A3: Fashion&Textile, pp.611-620, 2022-09 (Barcelona, Spain).

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