この研究では,画像の見た目をユーザの感性的な表現のみを使って実現することを目指しています. 感性的な表現としては,オノマトペ(擬音語や擬態語)を使用します. このシステムでは,例えば,下図のように「カピバラの画像よ,きらきらにな~れ」というように,ある種魔法のような使い方ができることを想定しています.

システムのイメージ
そうはいっても我々は魔法が使えるわけではないので,実際にはユーザ個人ごとにオノマトペに関する画像特徴変化量をチューニングし,その特徴量を使ってオノマトペによる画像編集を実現しています. チューニングの際には,タブーサーチと呼ばれる近傍探索手法を用いています. 下図がオノマトペを用いた画像編集システムの流れを示しています.

オノマトペを用いた画像編集システムの流れ
実際に評価実験をとおして,オノマトペを使った画像編集と画像の見た目を手動で変える(フォトショップのようなソフトウェアを使うイメージ)画像編集では,画像編集初心者ほどオノマトペを使った方が編集しやすいことが分かりました. このシステムですが,使用できるオノマトペが限定的であったり,チューニング作業には時間が掛かったりとまだまだ改善の余地はあります. しかし,世の中にありそうでない感性情報を利用した画像編集手法の第一歩として,研究が続いております.
代表的な研究業績
【ショートノート】竹之内 宏,千北 茉瑚, “オノマトペを用いたイラスト編集システム”,日本知能情報ファジィ学会誌 知能と情報,Vol.36,No.1,pp.507-511,2024-02.
【学会発表】千北 茉瑚,竹之内 宏, “画像編集におけるオノマトペと色トーンに関する対応の調査”, 日本感性工学会 生命ソフトウェア・感性工房・而立の会 合同シンポジウム 2022,A2-2,2022-12 (広島).
*Bold: 本研究室の学生