おそらく,多くの人に,複数の好きな食べ物があるかと思います. しかし,複数の好きな食べ物といっても,「お寿司」と「カレー」や「スイーツ系は何でも好きだけど,他はあんまり・・・」などのように好みには偏りがあると思います. このように人の嗜好というものは,多岐に亘ることがよくあります.
この研究では,人の嗜好が多岐に渡ることを人の嗜好の"多峰性"ととらえて,「人の嗜好には,一体どれほどの多峰性(偏り)があるのか?」について,検証・分析をしています. これまで,様々なYシャツデザインを用いて,複数の被験者のYシャツデザインに対する好みの度合について分析するという検証を行っています.

Yシャツのデザインパーツ

Yシャツのデザイン例



クラスタリングの結果(ウォード法,k-means法,SOM)
クラスタリングについては,本学科のオペレーションズリサーチIII(2年後期必修)などで学習しますが,簡単に言うと,データのグループ分けです. これらの結果より,何人かのユーザは他のユーザと同様の評価傾向を持っていることが確認されました.
代表的な研究業績
【学会発表】竹之内 宏,徳丸 正孝, “数値シミュレーションにおける擬似ユーザの感性表現に関する検証”, 日本知能情報ファジィ学会評価問題研究部会 第22回曖昧な気持ちに挑むワークショップ,pp.78-83,2017-11 (熊本).