メンズウォッチデザインをブラッシュアップ!

メンズウォッチデザインのページでは,タブレット端末向けの対話型進化計算システムを紹介しました. このページでは,メンズウォッチデザインシステムを少々バージョンアップさせたレディースウォッチデザインシステムを紹介します. 下図にレディースウォッチデザインのパーツを示します.


レディースウォッチデザインのパーツ

パーツだけ見ればメンズウォッチがレディース版になっただけですが,評価インタフェースをマイナーチェンジしています. メンズウォッチデザインシステムと同様に,一対比較評価によってデザインを評価するのは同じですが,レディースウォッチデザインシステムでは「どちらも好き」または「どちらも嫌い」の評価,つまり引き分け評価ができるようにしています. 一対比較評価の場合,必ずどちらかを好きなデザインとして選択しなければならないのですが,「どっちも好きだなあ」や「どっちもイマイチ…」というような場合は,選択に迷いが生じ,ユーザの精神的負担になります. そこで,引き分け評価を導入してみました.
下図はレディースウォッチデザインシステムのインタフェースになります. 両デザインの下部に,引き分け評価をする際のボタンを配置しました.


レディースウォッチデザインシステムのインタフェース

引き分け評価が実行されたときには,両デザインの評価値を同じにするなどして,次の対戦に移行します.

実際に評価実験を行ったところ,「引き分け評価があった方が評価がやりやすい」といった被験者が多くいましたが,引き分け評価がないときと比較して,評価時間が長くなる傾向が見られました. 「評価のしやすさ」と「時間の短さ」,どちらを取るのかは,今後の課題です.

代表的な研究業績
【招待論文】竹之内 宏,徳丸 正孝, “対話型進化計算システムにおける一対比較評価の有用性”, 情報処理,Vol.62,No.5,pp.d80-d97,2021-04.
【学会発表】竹之内 宏,徳丸 正孝,祝 あすか, “女性用腕時計デザインシステムにおける選択式評価手法の検証”, 日本知能情報ファジィ学会 第36回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,TC-4-4,pp.333-336,2020-09 (*COVID-19のため,オンライン開催).
*Bold: 本研究室の学生

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