新着情報【社会環境学科】田井明教授 令和7年度河川基金研究成果発表会 環境大臣賞を受賞
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2025.09.10
社会環境学部社会環境学科田井明教授が、公益財団法人河川財団主催「令和7年度河川基金研究成果発表会」において、環境大臣賞を受賞しました。
田井教授は環境水理学の専門家として、河川流域の水環境や河川工学に関する研究に長年取り組んでいます。今回の受賞は、河川基金助成事業※に採択された研究「ダム堆砂を用いた河口干潟における覆砂の効果持続性に関する調査」によるものです。この研究では、熊本県・緑川河口流域の干潟を対象に、緑川ダムに堆積した土砂を覆砂材として活用することで、水域生態系の保全と改善を図るとともに、ダム堆砂問題の解決にもつなげるという新たなアプローチが高く評価されました。
8月23日(土)東京都において開催された成果発表会では、1年間にわたる調査結果が発表され、その優れた研究成果が認められ、環境大臣賞の受賞に至りました。
本研究は、気候変動の影響によるダム堆砂の増加という社会的課題に対しても、環境保全と資源活用の両面から持続可能な解決策を提示するものであり、今後の河川環境の改善に向けた重要な一歩となることが期待されています。
田井教授は環境水理学の専門家として、河川流域の水環境や河川工学に関する研究に長年取り組んでいます。今回の受賞は、河川基金助成事業※に採択された研究「ダム堆砂を用いた河口干潟における覆砂の効果持続性に関する調査」によるものです。この研究では、熊本県・緑川河口流域の干潟を対象に、緑川ダムに堆積した土砂を覆砂材として活用することで、水域生態系の保全と改善を図るとともに、ダム堆砂問題の解決にもつなげるという新たなアプローチが高く評価されました。
8月23日(土)東京都において開催された成果発表会では、1年間にわたる調査結果が発表され、その優れた研究成果が認められ、環境大臣賞の受賞に至りました。
本研究は、気候変動の影響によるダム堆砂の増加という社会的課題に対しても、環境保全と資源活用の両面から持続可能な解決策を提示するものであり、今後の河川環境の改善に向けた重要な一歩となることが期待されています。
「ダム堆砂を用いた河口干潟における覆砂の効果持続性に関する調査」
河口干潟では、ダムや堰などの構造物の影響により細粒分が多く流入し、泥質化が進行しています。その結果、アサリなどの生物の生息場が失われるという問題が生じています。これに対する改善策の一つとして「覆砂」が挙げられますが、その効果に関する科学的知見はまだ十分ではありません。熊本県の緑川河口干潟では、海域に堆積した泥土(ヘドロ)が海域環境の悪化要因とされ、漁場では海底耕うんや覆砂などの底質改善対策が行われています。本研究では、気候変動により急激に増加している緑川ダム湖内に堆積した土砂を底質材料として用い、緑川河口干潟において覆砂を実施し、その手法と環境改善効果の検証を行っています。
※河川基金助成事業・・・公益財団法人河川財団による河川などの整備・利用及び河川環境に関する研究・調査への助成事業