情報システム工学科 情報システム工学科

学びの特色
人間とロボットが共存する社会へ
人間とロボットが共存する暮らしを実現するために、情報システムの設計・開発・運用に携わる技術者が求められています。情報技術やロボット制御に加え、ヒトの生体そのものへの理解も重要視されています。ヒトとモノ、モノとモノがつながるこれからの未来では、モノを知的に振る舞わせる情報技術が不可欠です。
情報システムを創る3つの領域を学ぶ
本学科では、情報システムの創造に向けた学びを「情報技術」「ロボット制御」「生体システム」の3つの学修・研究領域が支えます。3年次という早い段階から研究室に所属し、専門を究めていくことも特長のひとつです。
学修・研究領域
情報技術分野
コンピュータで高度な情報処理を実現する技術についての学修・研究
- プログラミング・ソフトウェア開発
- 人工知能・画像処理
- 数理解析 など
ロボット制御分野
ロボットに求められる機能や構造の理解とそれを制御する技術についての学修・研究
- IoT計測制御
- 画像認識
- メカニカルシステム など
生体システム分野
人間の感性や生体の情報をデータ化し医療分野などに応用する技術についての学修・研究
- 生体情報・計測
- 医用システム
- 生体医工学 など
ピックアップ授業
人間がもっている知能を工学的にどのように実現することができるかを学ぶ授業です。機械、電子、情報系の工学分野にまたがる総合的な学問であり、広範囲の専門知識が必要になります。授業では、知能ロボットの構成や制御方式など全体像を把握し、情報処理システムとしての構成技術、知能的な行動をさせるための各技術について習得していきます。
過去の授業動画
研究VOICE ~ 4年生に聴きました。
解剖学的ランドマークを表示するシステムの開発で難易度の高い手術の安全性向上と効率化を図る
この研究では、子宮頸がんの手術療法である「腹腔鏡下広汎子宮全摘術」に焦点を当てています。手術をする上で重要な目印となる解剖学的ランドマークを表示することで、手術中の視覚的サポートを行うための研究を行っています。大分大学医学部の先生方との共同研究であり、最終的には教材にもなるシステムの開発を目指しています。その背景には、日本では子宮頸がんのHPVワクチン接種が遅れているという現状があります。がんの進行が進むと手術が重要な治療法になりますが、その難易度も高いです。この研究が進むことで、より多くの医師が高度な手術を安全に行えるようになり、手術時間の短縮や合併症のリスク軽減にも貢献できると考えています。大変なのは、アノテーションという長時間の手術動画から写真を切り出し、周囲の膜や管を色分けしてAIに認識させてデータを作る作業です。写真の枚数が多くかなりの時間と労力を要しますが、そこから作成したデモ動画を先生方に見ていただき、医学的視点と工学的視点が重なり合う瞬間に大きな達成感を得られます。大学院に進学後もこの研究を続け、開発したシステムが将来的に産婦人科領域だけでなく、他の領域にも応用できるようになることを期待しています。
先輩たちの卒業研究の主なテーマ
- 腹腔鏡下大腸切除術におけるAI情報支援に関する研究
- ブレッドボード回路の伝達関数モデル生成法に関する研究
- 機械学習による歯科エックス線画像自動評価システムの開発
- 血液・血管健康のためのスマートヘルスケアシステムに関する研究
- プライバシを配慮した計測による在宅時の活動見守りシステム
- 量子もつれの大規模計算・水素吸蔵金属の第一原理計算 など
取得できる資格
正規科目と課外講座両面から
幅広く情報系資格取得をサポート
「単位取得」と「資格取得」を両立させやすいカリキュラム編成です。学部4学科連携による情報系資格の取得支援講座も受講できます。
取得できる教員免許状
- 高等学校教諭一種(数学、情報)
- 中学校教諭一種(数学)
取得を支援している資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- LinuC(Linux Professional Certification)
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
※「取得できる資格・教員免許状」は所定の単位取得が必要です。
※上表の資格は2024年度実績です。
就職実績
就職先一覧 過去3年間の主な実績
※50音順。企業名は採用当時の名称、また、法人格は省略。
- アルファシステムズ
- NSW
- 大分キヤノン
- 京セラ
- クロスキャット
- Sky
- セラク
- ゼンリン
- ニコン
- 富士ソフト
- フジテック
- 三井ハイテック
など
カリキュラム表
大学院 情報システム工学専攻
変化を続ける社会的需要に対応できる情報技術者を養成
計測制御システム工学、応用情報システム工学、生体情報システム工学の3分野を基軸に、複雑に変化し続ける社会状況に対応できる新たな情報システムの開発のための知識と技術を身につけた創造型人材を育成しています。
学科フォトギャラリー






