社会環境学科 社会環境学科

学びのキーワード

  • 持続可能な社会(SDGs)
  • 環境・生態系
  • 防災
  • 地域創生
  • まちづくり
  • 経営・貿易
  • 法学・国際法
  • 統計・データ
  • 越えていく文系

学びの特色

「文系を越えた」生きた学びを修得

多岐にわたる環境問題は、今、国境を超えて解決が求められる重要なテーマとして扱われています。本学科では「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、社会課題の解決を目指す研究を進めています。領域を越えた生きた学びは、サスティナブルな社会づくりが求められる未来において、特定の業界だけでなく、幅広い分野で必要とされる力となっています。

専門性をもって多様な課題解決のための力を育む

次世代の持続可能な地域社会のあり方を構想する力を学ぶ「社会デザインコース」と、グローカルな視点で環境を捉え、サスティナブルな社会のあり方を構想する力を学ぶ「環境マネジメントコース」。新たな2つのコースで2026年度よりスタートします。

学修・研究領域コース詳細はこちら

社会デザイン

社会を多角的に鳥瞰・設計するためのまちづくりに関する政策や防災、地理情報、情報法などを学修・研究し、社会のあり方をデザインしながら提案・実現する力を身につける。

●防災情報 ●地理情報 ●自治体政策 ●情報法

環境マネジメント

環境を総合的に把握・管理するための環境生態学、環境経済学、マーケティング論、法制度などを学修・研究し、サスティナブルな社会をマネジメントする力を身につける。

●水圏環境学 ●マーケティング論 ●環境経済学 ●環境政策

ピックアップ授業

学内の講義や演習で学習することが難しい、自然、社会活動の実践といった地域に関わる事象を主体的に学ぶことができます。学生はテーマごとにグループに分かれ、イベントや啓発活動への参加やインタビュー調査、アンケート調査など、講義で学んだ手法を用いて調査研究を行います。社会事象に対する多様なアプローチ方法を習得し、データを正しく測定して扱い、解析する力を身につけます。

過去の授業動画

研究VOICE ~ 4年生に聴きました。

カーボン・ニュートラルの達成目標に向け、日本の自動車業界の変化を探る

学部では環境問題、研究室ではアジア経済や国際貿易を学んでいます。そこに、自分が興味のある自動車を掛け合わせた題材にしたいと思い、「カーボン・ニュートラルとEV開発における課題」についての研究を行うことにしました。地球温暖化の影響により、2021年頃から世界中でEV(電気自動車)化が急速に進んでいます。そんな中、日本の電気自動車、水素自動車、ハイブリッド車の開発が今後どう進み、世界にどう普及していくのか、日本経済でも大きな影響をもつ自動車産業の変化について調べたいと考えています。現在は情報収集の段階ですが、文献が書かれた年代によって考え方が違ったり、自動車メーカーごとの方針も異なったりと、自動車業界の変化が激しいため、常に新しい情報を手に入れるように心がけています。卒業後はエネルギーに関係する会社に就職するので、研究で得た知識を活かしていきたいです。

歴史的建造物を災害から守り、未来に続く日本の文化を守る 

卒業研究のテーマは「歴史的建造物の防災について」です。近年の災害で、日本の歴史的建造物が相次いで被災しているため、被害を受ける事態を防ぐ方法を見つけたいと考えました。それには、周辺環境の整地や建造物の補強といったハード対策だけでなく、膨大な資金や専門的な技術を支える政策や支援などのソフト対策が必要になります。過去に被災した地域について調べるほか、研究対象地域として、歴史的建造物の保存地区であり、今後津波や川の氾濫により被害が想定されている宮崎県日向市の美々津町を選んで調査を進めています。具体的には実際に現地へ出向き、自治体に政策や支援についての聞き取りを行っています。歴史的建造物の防災は現代のインフラの防災にもつながると思います。大学院進学後も研究を続け、歴史的建造物を守ることで、日本の文化の発展に貢献できればと考えています。

先輩たちの卒業研究の主なテーマ

  • 新宮町周辺地域への家具販売店の集積効果について
  • 韓国のアイドルが日本に与える経済効果〜K-POP市場の展開〜
  • 経済発展と環境保全〜開発途上国の環境問題と経済の持続可能性〜
  • 筑豊地域における消滅可能性都市の評価分析
  • 筑後川における環境 DNA定量メタバーコーディングを用いた九州北部豪雨後の在来魚類の回復過程のモニタリング
  • コミュニティサイクルの利用と都市環境要因について など

取得できる資格

環境やビジネス関連の資格取得を
正課・課外の講座を通じて支援

学科での学修と関連の高い資格取得を積極的に支援。また、「GIS学術士」「統計検定」などの地域分析・環境関連の資格や、「日商簿記検定」「リテールマーケティング(販売士)検定」「ITパスポート」などのビジネスに役立つ資格の取得も支援しています。

取得できる教員免許状

  • 高等学校教諭一種(公民)
  • 中学校教諭一種(社会)

取得を支援している資格

  • MOS(Microsoft Office Specialist)
  • 防災士
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)(2級・3級)
  • 法学検定(スタンダード〈中級〉コース)
  • 個人情報保護士認定試験

※「取得できる資格・教員免許状」は所定の単位取得が必要です。
※上表の資格は2024年度実績です。

就職実績

卒業者数
169
就職者数
157
就職希望者数
157
大学院進学者数
5

就職先一覧 過去3年間の主な実績

※50音順。企業名は採用当時の名称、また、法人格は省略。

  • 伊藤園
  • 九電工
  • 資生堂
  • 大和ハウス工業
  • 中国電力
  • 東京消防庁
  • 日本製鉄
  • 日本通運
  • 日本郵便
  • 福岡銀行
  • 三菱電機住環境システムズ
  • ロイヤルホールディングス

など

カリキュラム表

大学院 社会環境学専攻

高度な専門知識を身につけ環境の時代をリード

環境問題を解決し、持続可能な社会の実現に向けて経済経営・法政策や環境教育を中心に高度な専門知識を修得。調査研究を通して解決策を見出すため、社会技術の応用的実務能力・協働等を兼ね備えた高度職業人を養成します。

学科フォトギャラリー