情報工学科 情報工学科
学びの特色
コンピュータ技術と「情報」
物理的な機械である「ハードウェア」を、論理的な仕組みといえる「ソフトウェア」で動かすコンピュータ技術。ハードウェアとソフトウェアを高度に融合させたこの技術によって、私たちはさまざまな「情報」を集め、分析し、創り出すことができています。
情報活用能力をも身につける
本学科では、「コンピュータ技術」「情報科学」を究めていくとともに、人工知能(AI)やヴァーチャルリアリティといった応用技術についても学修・研究します。情報技術者に必要なプログラミングの知識・技能を修得し、「情報」を基に先を予測していくような情報活用能力をも身につけます。
学修・研究領域
情報科学
コンピュータハードウェアやアルゴリズム、データの構造についての学修・研究
- アルゴリズム
- 計算機システム・ネットワーク など
プログラミング
コンピュータを自在に動かす命令形式であるプログラミング言語の修得
- Cプログラミング
- JAVAプログラミング など
人工知能
知的な処理をコンピュータに行わせる人工知能技術の学修・研究
- 機械学習
- 知能ロボット
- 自然言語処理 など
コンピュータ技術
コンピュータを使って情報を処理し価値を生み出す技術の学修・研究
- データベース
- 画像処理
- ヴァーチャルリアリティ
- ユーザーインターフェース など
ピックアップ授業
「学生の頃に、自分が修得した技術を、自由な発想で応用していけるような授業があれば面白かった」という教員の想いから設計された授業です。専門を異にする複数の教員のサポートのもと、実際の研究開発プロジェクトさながらに、「IT技術を用いて世の中にある身近な課題の解決」を目指します。
研究VOICE ~ 4年生に聴きました。
人の注意を向ける仮想世界での運転訓練で運転技術の向上と交通事故の防止につなげたい
交通事故の原因として多いのが、ドライバーによる安全不確認やその注意を怠った場合の事故です。もともと関心のあった仮想現実を用いて、そうした事故を少しでも防ぐことができればと考えました。研究は、人の視線を誘導する仕組みである視線誘導手法を取り入れつつ、ドライビングシミュレータで訓練するという別々のシステムを組み合わせて行います。
まず、仮想世界でドライビングシミュレータをつくり、特に歩行者や対向車、道路標識などに“ポイント”と呼ばれる丸い玉や矢印などを表示して注意を向けさせ、運転技術を向上させていきます。視線誘導手法とドライビングシミュレータの2つのプログラムが必要なため、多くの量のプログラムを一からつくっていかなければならず、そこにとても苦労しました。
実際に運転技術のトレーニングでは、頭に装着するヘッドマウントディスプレイとハンドルさえあればどこでも使うことができるため、自動車教習所だけでなく、いずれは家庭や高齢者の介護施設などで手軽に体験できるようになるのが目標です。ドライバーの運転技術を向上させて交通事故を減らすことで、社会に貢献できればと考えています。
先輩たちの卒業研究の主なテーマ
- バグモジュール判別手法の精度比較
- 搭乗型移動ロボットにおける不安分析のためのVRシミュレータ
- 2足受動歩行機での歩容変化の分析
- 深層強化学習によるカード分類課題の学習
- Pythonによるアルゴリズム体験学習ソフトウェアの開発
- テレプレゼンスにおける視線共有システムの開発 など
取得できる資格
情報分野の就職に有用な資格取得を積極的に支援
「応用情報技術者」をはじめ社会で求められる情報分野の資格取得を支援。学部4学科連携による情報系資格の取得支援講座も受講できます。
取得できる教員免許状
- 高等学校教諭一種(数学、情報)
- 中学校教諭一種(数学)
取得を支援している資格
- 応用情報技術者試験
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 情報セキュリティマネジメント
- LinuC (Linux Professional Certification)
- CCNA (Cisco Certified Network Associate)
※「取得できる資格・教員免許状」は所定の単位取得が必要です。
※上表の資格は2023年度実績です。
就職実績
就職先一覧 過去3年間の主な実績
※50音順。企業名は採用当時の名称、また、法人格は省略。
- アルファシステムズ
- NECネッツエスアイ
- NSW
- 九電工
- サイバーコム
- GMOインターネットグループ
- ゼンショーホールディングス
- 高砂熱学工業
- 福岡銀行
- 富士ソフト
- 富士通
- YE DIGITAL
など
カリキュラム表
大学院 情報工学専攻
コンピュータ科学、ソフトウェア工学の視点から
高度な情報社会を構築し、技術的側面から支える優れた技術者・研究者を育成するため、知能情報工学・知能システム工学・メディア情報工学・ソフトウェア工学の4授業科目区分を設けています。