電子情報工学科 電子情報工学科

学びの特色
オールラウンドエンジニアを目指す!
私たちの身の回りにあふれる数多の電気製品。そのほとんどは電気・電子的な仕組みで動作し、プログラムによって制御されています。本学科では、電気製品には欠かすことのできない電子技術と情報技術の両方に関する幅広い知識やスキルを一体的に学修。あらゆる技術分野で活躍できる能力を身につけていきます。
具体的にどのようなことを学ぶ?
装置をどのようにして動かすかを考える回路設計や実装、優れた回路設計やシステムを実現するための電子材料や電子デバイス、さらに、それらを制御するプログラミングはもちろん、人工知能(AI)などの最新技術について学修・研究していきます。
学修・研究領域
電子技術(ハード)
次世代のエネルギー・情報処理の基盤となる回路、およびそれを支える電気・磁気・光学材料、ならびにデバイスの学修・研究
- 電気・電子回路
- 半導体
- 電子物性・電⼦デバイス
情報技術(ソフト)
情報処理・伝達のためのプログラムや伝送技術、およびそれらを高度化する人工知能の学修・研究
- プログラミング
- 人工知能(AI)
- データサイエンス・情報処理
- インターネット
システムエレクトロニクス
ハードとソフトを融合させた総合システム分野の学修・研究
- 組込みシステム
- 感性情報システム
- 計測制御システム
- サイバーフィジカルシステム
ピックアップ授業
数名の教員で行うリレー授業。それぞれネットワーク実験、PID制御、集積回路製作、デジタル信号処理、オペアンプ回路、発振回路について学びます。広範囲に及ぶ電子情報技術を、基礎から段階的かつ体系的に学習し、技術を活用する能力を身につけます。情報系、デバイス系、製造業、サービス業など、さまざまな分野で実際に行われている技術の一部を体感できます。
過去の授業動画
研究VOICE ~ 4年生に聴きました。
開眼率で眠気を評価し、交通事故を未然に防ぐ居眠り防止システムをより高精度なものにする
私が所属する松木研究室では、交通安全に関するさまざまな研究に取り組んでいます。その中で、私は「眠気評価システム」という、居眠り運転による事故を未然に防ぐための研究をしています。このシステムによって運転中にAIと日常的な会話を行い、運転者の返答がなかったり、遅れたりといった変化が生じると、設置したカメラが開眼率(目の開き具合)を確認します。そこで眠気を判断した場合は、近くの休憩所など安全な場所へAIが音声で誘導するというものです。
研究では開眼率を計測するため、目領域を正確に検出できる高精度なモデルの開発を行っています。まず顔のデータを集めることから始めますが、インターネット上で収集したり、マネキンや研究室の仲間を撮影したりして数万枚を集め、機械学習を使って目領域の検出を行います。
画質の良し悪しや顔の傾き具合など画像の精度が求められますが、そこをどう工夫して精度を上げられ、正確な計測ができるかが研究の要となります。今後も引き続き研究を進めていき、システムの実装と効果検証まで達成することが目標です。将来的にはこの研究を活かして、自動車業界でソフトウェアやプログラミング関係の仕事に就けたらと考えています。
先輩たちの卒業研究の主なテーマ
- サファイア基板上に形成したAu薄膜を用いた固体材料によるグラフェン成長
- 圧縮センシング手法を用いた単一画素ゴーストイメージングの高速化
- 半導体ガスセンサによる鮮度評価システムの提案
- RaspberryPiによるキャブレターバイクの疑似FI化 -燃料噴射器の制御回路開発-
- 空間コード化パターン光投影手法を用いたリアルな3Dモデルの作製
- 機械学習を用いた横断歩道横断時の歩行挙動計測システムの開発と評価
- 勤務シフトWebアプリの作成 など
取得できる資格
就職に役立つ情報・無線系資格取得を各種講座でサポート
取得を支援している資格に関連する科目をカリキュラムに編成。5つの課外授業(通年・夏季)を実施するなど手厚いサポート体制を整えています。
取得できる教員免許状
- 高等学校教諭一種(工業)
取得を支援している資格
- 第一級陸上無線技術士
- 第一級陸上特殊無線技士
- 基本情報技術者
- MOS(Microsoft Office Specialist)
※「取得できる資格・教員免許状」は所定の単位取得が必要です。
※上記の資格は2024年度実績です。
就職実績
就職先一覧 過去3年間の主な実績
※50音順。企業名は採用当時の名称、また、法人格は省略。
- アマノ
- かわでん
- 九州電力
- 京セラ
- 三和シヤッター工業
- ジャパンセミコンダクター
- 住友電設
- 富士ソフト
- 三井ハイテック
- Japan Advanced Semiconductor Manufacturing
など
カリキュラム表
大学院 電子情報工学専攻
エレクトロニクスのプロとして情報技術を支える
エレクトロニクスの基礎である電子デバイスから画像計測などの情報テクノロジーまで、多岐の分野にわたる専門家を養成。このため、電子物性工学・電子計測工学・電子情報システム工学・電子応用工学の4授業科目区分を設けています。
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