新着情報【大学院 情報通信工学専攻】石田研究室 日本バーチャルリアリティ学会 第55回テレイマージョン技術研究発表会において「テレイマージョン技術研究発表賞」受賞
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2025.09.16
2025年3月7日(金)兵庫県洲本市にて開催された2025年度日本VR学会第55回テレイマージョン技術研究会において、大学院工学研究科情報通信工学専攻修士2年石田研究室の学生の研究発表が「テレイマージョン技術研究発表賞」を受賞しました。各大学からVRシミュレータやメタバースなどに関する研究が発表される中で、優秀であると認められたものです。
受賞したテーマは、「避難所管理運営に資する避難所可視化システムの実装と評価」です。顔認証技術を活用した避難所入退所管理システムの開発により、避難者の迅速な入退所登録・管理を実現することで災害時の受付業務の負担軽減や避難所運営の効率化を可能とします。学生のアイデアや技術力が特に優れていると高く評価されました。
受賞したテーマは、「避難所管理運営に資する避難所可視化システムの実装と評価」です。顔認証技術を活用した避難所入退所管理システムの開発により、避難者の迅速な入退所登録・管理を実現することで災害時の受付業務の負担軽減や避難所運営の効率化を可能とします。学生のアイデアや技術力が特に優れていると高く評価されました。
近年ではデジタル技術を活用した避難所管理システムの導入が進んでいますが、既存の多くのシステムはスマートフォンや専用アプリの使用を前提としており、情報端末を持たない住民や扱いに不慣れな情報弱者への対応が不十分であるというデジタル・ディバイド問題が課題となっています。そこで、本研究では顔認証技術を活用した避難者入退所登録管理機能と自治体職員用避難所管理機能を有する避難所管理運営のための避難所可視化システムを実装し、その評価を行いました。避難者入退所登録管理機能は、避難所受付に設置されたタブレット端末のカメラから顔認証を行い、避難者の避難所への入退所を管理します。また、自治体職員用避難所管理機能は、避難所の混雑状況をリアルタイムでWeb-GIS上に可視化するとともに、各避難所のリアルタイムな避難者情報から支援物資量を自動算出します。本提案システムの評価では、31名の被験者に対して操作性や有効性などを調査した結果、多くの項目において高い評価を得ることができました。