新着情報【大学院 情報通信工学専攻】石田研究室 日本バーチャルリアリティ学会 第57回テレイマージョン技術研究発表会において「テレイマージョン技術研究発表賞」受賞
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2025.09.16
2025年8月29日(金)北海道利尻富士町にて開催された2025年度日本VR学会第57回テレイマージョン技術研究会において、大学院工学研究科情報通信工学専攻修士2年石田研究室の学生の研究発表が「テレイマージョン技術研究発表賞」を受賞しました。
各大学からメタバースのアーキテクチャ設計や言語生成AIを用いたAIアバタなどに関する研究が発表される中で、優秀であると認められたものです。
受賞したテーマは、「視線操作による直感的インタラクションを用いた認知機能支援システムの開発」です。この研究では、高齢者の認知機能低下の早期発見および予防を目的として、記憶、判断、空間認知、計算、言語理解といった多面的な認知機能を対象に、視線入力によって課題を進行できる操作性を実現しています。学生のアイデアや技術力が特に優れていると高く評価されました。
各大学からメタバースのアーキテクチャ設計や言語生成AIを用いたAIアバタなどに関する研究が発表される中で、優秀であると認められたものです。
受賞したテーマは、「視線操作による直感的インタラクションを用いた認知機能支援システムの開発」です。この研究では、高齢者の認知機能低下の早期発見および予防を目的として、記憶、判断、空間認知、計算、言語理解といった多面的な認知機能を対象に、視線入力によって課題を進行できる操作性を実現しています。学生のアイデアや技術力が特に優れていると高く評価されました。
急速な高齢化と認知機能低下の進行は、医療・介護のみならず地域社会全体に大きな影響を及ぼすことから、認知機能の評価や予防的介入の重要性はますます高まっています。そこで、本研究では、認知機能低下の早期発見および予防を目的として、視線操作による直感的インタラクションを特徴とする認知機能の評価と予防を統合した認知機能支援システムを開発することにしました。本システムでは、ユーザが視線操作機能を有するヘッドマウントディスプレイを装着することで、VR空間上に提示される認知機能評価テストや認知予防トレーニングに取り組むことを可能とします。テストの実施結果はスコア情報として保存され、解析を通じてユーザの認知機能状態が把握されます。さらに、スコア情報を基に、個々の弱点領域に応じた認知予防トレーニングが提示されます。これにより、ユーザは単に評価を受けるだけでなく、評価結果に基づいたトレーニングを継続的に行うことが可能となり、認知機能の維持・向上に資する一体的な支援を可能とします。