新着情報日本内視鏡外科学会「第28回出月賞」本学の卒業生・江島愛唯花さんが受賞しました

本学卒業生で富士フィルムソフトウエア株式会社勤務の江島愛唯花さん（工学研究科情報システム工学専攻23年度修了・徳安研究室）が、日本内視鏡外科学会の年間最優秀論文賞「第28回出月賞」を受賞しました。この賞は、内視鏡下手術の発展に貢献した研究者に授与されるもので、これまで多くは外科医が臨床での技術や成果に基づき受賞してきました。今回、女性の工学系研究者が受賞したことは、「医学と工学の学際融合による新しい手術学の創出」が医学界で正当に評価されたことを意味します。
12月11日（木）、パシフィコ横浜で開催された第38回日本内視鏡外科学会総会にて表彰式が行われ、北川雄光理事長（慶応義塾大学常任理事）より表彰状、クリスタルトロフィー、賞金が贈呈されました。江島さんは「自分の研究成果が認められて嬉しい。初めての工学研究者からの、また数少ない女性での受賞を誇りに思う。在学時代に研究をご指導いただいた徳安達士教授に、深く感謝申し上げます。」と語りました。
受賞した論文のタイトルは、「腹腔鏡下胆囊摘出術における深層学習を用いた手術記録自動生成の基礎検討」で、術野映像から器具や手技をAIが認識し、記録作成の客観性と網羅性を高めるものです。江島さんの大学院修士課程在学中の特別研究テーマであり、修了後すぐに論文化されたものでした。本受賞は、医学界におけるダイバーシティ推進と医工連携の象徴であり、本学の研究力を国内外に示す快挙です。
本学は、この功績を称え、江島さんに「理事長特別表彰」を授与します。