新着情報MR・AR技術を用いた毛筆書写の学習支援システムを開発。学生が学会受賞。

トピックス
2024.01.15
2023年12月15日(金)鹿児島県屋久島町にて開催された 2023年度日本VR学会 第51回テレイマージョン技術研究会において、情報通信工学科4年 石田研究室の学生の研究発表が「テレイマージョン技術研究発表賞」を受賞しました。各大学から医用ソフトウエア開発や空中ディスプレイ、メタバース環境におけるアバターコミュニケーションなどに関する研究が発表される中で、優秀であると認められたものです。
受賞したテーマは「MRを用いた毛筆書写学習支援システムの開発」です。現実世界に仮想世界を融合させるMR技術と現実空間に情報を付加して重ねて表示するAR技術を組み合わせることで、毛筆書写の実際の感覚をつかみながら、永字八法に使われている技法について、自身の改善点を視覚的に理解しながら繰り返し練習することができる毛筆書写学習支援システムを開発しました。学生のアイデアや技術力が特に優れていると高く評価されました。
書道とは、日本古来の筆記用具である毛筆と墨を使用して紙に文字を書く芸術であり、日本の伝統の一つとなっています。しかしながら、文化庁では、書道団体において、指導者や会員の高齢化、若年層の減少、書道の機会の減少を深刻な課題として挙げています。また、現代社会においては情報通信技術の発展に伴うIT化により、文字を書くことの意義が衰退しているため、毛筆文化の喪失に危機感を抱き、文化として継承していかなければならないという必要性を多くの人が感じているとされています。そこで、本研究では、現実世界に仮想世界を融合させるMR技術と現実空間に情報を付加して重ねて表示するAR技術を組み合わせることで、毛筆書写の実際の感覚をつかみながら、永字八法に使われている技法について、自身の改善点を視覚的に理解しながら繰り返し練習することができる毛筆書写学習支援システムを開発しました。本提案システムを介して、学習者は、実際の毛筆書写の道具を使用しながら、永字八法に使われている8つの技法から自身の苦手な技法を選択し、集中して練習することが可能となります。これにより、指導者がいない環境下においても、苦手な技法を重点的に学習可能なシステムを目指しています。

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