FIT工学部 研究室最前線 生命環境化学科 赤木研究室
免疫不全症患者で認められた変異型C/EBPεの機能解析
「幹細胞の運命制御機構の解明」に取り組む研究室。
私が所属する赤木研究室は、「幹細胞の運命制御機構の解明」に取り組んでいます。その中で私は血液細胞の運命制御機構に取り組み、私自身の研究テーマは、「免疫不全症患者で認められた変異型C/EBPεの機能解析」です。人の血液は、白血球・赤血球・血小板に分けられます。また白血球はさらに分類することができますが、その中でも白血球の約70%を占める「好中球」に着目しています。
好中球は、体内に侵入してきた微生物などの異物を食べて除去する働きを持っており、好中球が生まれるときにC/EBPεと呼ばれるたんぱく質が働きます。しかし、C/EBPεに変異が入ってしまうと免疫不全症を引き起こしてしまいます。私は、その変異が入ったC/EBPεの機能の解析を行っています。また研究室には、「ES細胞とがん細胞の類似性に着目した幹細胞性獲得機能の解明」を目指した研究に取り組む学生もいます。
INTERVIEW
生物、環境、物質、食品と多岐にわたって学べる学科を選択。
大学自体にも、大きな魅力を感じました。まず、キャンパス内には実験設備や情報設備などの学習面の施設が充実していること、そして、キャンパス自体がとても綺麗だということ、こうしたことが入学の決め手になりました。さらに、JR福工大前駅がキャンパスに直結していて、歩いて数分という距離の近さも通学する上でとても魅力的でした。
授業で生命系分野への関心が高まったことから赤木研究室へ。
赤木先生は優しく、いつも学生に寄り添い気を遣ってくださるとても素晴らしい先生です。どんな質問にも答えてくださるし、アドバイスもとてもためになります。こんなに良い先生は、なかなか巡り会わないのではないかと思うほどです。そんな先生の元に集まった学生はみんな仲が良く、研究室もとても賑やかです。研究室ではよくイベントも企画しており、今までBBQやスポーツ大会、ピザパーティーなどを行いました。今後もたくさんのイベントを計画していく予定です。
実験の成功が次の実験に取り組むモチベーションになる。
研究のやりがいは、達成感を得られることだと思います。私たちの研究室では、細胞の培養をメインに研究に取り組みます。細胞が増殖するには数日間必要なので、一つの実験にかかる時間がとても多いです。もし実験に失敗すると、細胞の培養からやり直さなければならないので大幅な時間がかかります。その一方で、「目的のたんぱく質の発現が確認できた」といった実験の成功の際には大きな達成感を得られ、次の実験に取り組むモチベーションにもなります。
メンバーと協力しながら、楽しく研究ができることも赤木研究室に入って良かったことの一つ。また研究に取り組む中で、自ら計画し、実行する力が付いたことは大きな成果と言えるでしょう。赤木研究室では、自分のペースで自由に実験ができます。ですから時間に縛られないというメリットがありますが、自ら実験計画を立て、実行していかないと研究が進みません。私は、毎週末に次週の実験計画を立て、それを実行することを意識してきました。
大学院へ進学して研究を継続しさらに専門性を高めたい。
福工大工学部では、1,2年次に基礎科目を履修することができるため、高校時代に学習しなかった科目や学力に自信のない科目も再度学んでカバーすることができます。また、資格取得のための資格取得講座、就職活動のサポートなど授業以外のサポートも充実しています。先生方も、勉強面や就活など幅広くサポートしてくださいます。福工大工学部はたくさんの魅力を秘めた、お勧めできる学部です。
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